One of the symbols of photographic culture in the Showa era is the twin-lens reflex camera, distinguished by its unique pair of lenses. Looking through its viewfinder feels like peering through a small window into the past. Capturing an impressive collection of 162 such captivating cameras from both Japan and abroad, Showa no Jidai no Niganrefu Kamera (“Twin-Lens Reflex Cameras of the Showa Era”) by photographer Nobuyuki Wakabayashi offers a sweeping view of the technology, design, and cultural background of the Showa period in a single volume. This book appeals not only to collectors and enthusiasts of camera history but also to readers eager to experience the charm of the Showa retro world.
昭和の写真文化を象徴する存在の一つが独特な二つのレンズを持つ二眼レフカメラである。ファインダーを覗くと、まるで小さな窓から過去をのぞき込むような感覚を味わえる。この魅力的なカメラたちを国内外162台という圧倒的なスケールで収録したのが、写真家・若林のぶゆき氏による『昭和の時代の二眼レフカメラ』だ。昭和期の技術、デザイン、そして背景にある文化を一冊で俯瞰できる本書はコレクターやカメラ史愛好家はもちろん、昭和レトロの世界に触れたい読者にも強く訴えかける内容となっている。
館長の購入記録
・購入日:2025/06/28
・購入場所:Amazon
・購入価格:¥1,980

DATA/データ
- Title:Twin-Lens Reflex Cameras of the Showa Era (A–Z, Including Japanese and Foreign Models)
- Author:Nobuyuki Wakabayashi
- Publisher:V2 Solution
- Release Date:August 10, 2023
- Format:Large-format hardcover
- Page Count:56pages
- ISBN-10:4867411663
- ISBN-13:978-4867411667
- Price:¥1,800+tax
昭和の時代の二眼レフカメラを知る
- 昭和のカメラ文化と二眼レフの魅力
- 本書が貴重な理由
- 掲載内容と特徴的な構成
- 評価と読者層
昭和のカメラ文化と二眼レフの魅力
『昭和の時代の二眼レフカメラ(A〜Z 日本製・外国製を含む)』は、写真家・若林のぶゆき氏が2023年に出版した二眼レフカメラに特化した資料的価値の高い書籍である。昭和期のカメラ史を深く掘り下げたい人にとって必読の一冊だ。二眼レフは独特の構造と操作感が魅力であり、当時の写真文化や技術の進化を知る手がかりとなる。この書籍は国内外の162台もの二眼レフを網羅しており、単なる機種紹介にとどまらず時代背景や製造国ごとの特徴にも触れている。
本書が貴重な理由
本書の最大の価値は網羅性と実物資料の豊富さにある。著者自身が長年収集したカメラを実写写真付きで紹介しており、現物を間近で見たような臨場感がある。日本製だけでなく外国製のモデルも含まれるため国際的な比較も可能だ。また、二眼レフの構造や操作方法を理解するのに十分な説明が付されているため初学者にも理解しやすい。一方で専門性が高く、一般的な写真入門書としてはやや敷居が高い点は注意が必要である。
掲載内容と特徴的な構成
ページごとにカメラの全体像や機構のクローズアップ写真が配置され、製造年やメーカー、スペックが明記されている。さらに、製造国ごとのデザイン傾向や素材の違いについても言及されており、昭和期の産業や文化的背景を推測できる内容になっている。特にRolleiやRicohなど著名メーカーの代表機種だけでなく、マイナーなブランドや短期間しか製造されなかった珍品も取り上げられている点はコレクター心をくすぐる。
評価と読者層
Amazonでは3.5/5の評価でコレクターやカメラ史研究者からは高評価を得ている。ただし、図版や機種解説が中心であり、撮影テクニックや現代的な活用法はほとんど触れられていないため、実用的な撮影指南を求める読者には物足りなさを感じる可能性がある。とはいえ、二眼レフの歴史と文化を知る資料としては極めて有用で図鑑的価値を持つ一冊である。
総括:昭和時代の二眼レフを後世へ伝える一冊

『昭和の時代の二眼レフカメラ』は昭和期を彩った二眼レフの魅力と歴史を体系的にまとめた貴重な資料である。著者の豊富なコレクションにより、当時の技術や文化を視覚的かつ具体的に感じ取れる。撮影実用書としては向かない部分もあるが、カメラ史や昭和文化を研究する上では極めて価値の高い一冊といえる。


