二眼レフカメラを代表する存在として、現在も高い人気を誇るローライフレックス。独特のスクエアフォーマット、上から覗き込むウェストレベルファインダー、そしてツァイスやシュナイダーの高性能レンズなど、その魅力はカメラ本体だけではありません。
ローライフレックスには、撮影用途に応じてさまざまな純正アクセサリーが用意されていました。なかでもレンズ先端のバヨネットに装着するアクセサリーは、接写・望遠・広角・ソフトフォーカス・偏光・露出計など、交換レンズを持たない二眼レフの撮影能力を大きく拡張する重要な存在です。
しかも、ローライのアクセサリーは単なる「便利グッズ」ではありません。撮影用レンズとビューレンズの2本を持つ二眼レフならではの構造を利用し、ファインダー側にも専用アクセサリーを装着することで、パララックス(視差)やピント合わせの問題にも対応しています。
本記事では、ローライフレックスの純正レンズアクセサリーを種類別に紹介し、それぞれの役割、使い方、対応するバヨネットサイズ、現在の入手性などを詳しく解説します。
※中古市場の価格は、製造時期・対応バヨネット・光学状態・付属ケースの有無・希少性などによって大きく変動します。以下の価格はあくまで中古品を探す際の目安としてご覧ください。
- ローライフレックスの純正レンズアクセサリーの種類と特徴
- 各アクセサリーの具体的な使用方法と光学的な役割
- 二眼レフ特有の「撮影レンズ+ビューレンズ」の構造を利用したアクセサリー
- アクセサリーによってローライフレックスの撮影領域をどこまで拡張できるのか
- 中古市場での入手性と価格を見る際のポイント
ローライフレックス|純正レンズアクセサリー 一覧
二眼レフカメラの代表機種として長い歴史を持つローライフレックスには、世代や搭載レンズの違いに応じて非常に多くのアクセサリーが用意されました。
特にレンズ前面に装着する光学アクセサリーには、バヨネット式のものが多く、対応サイズを間違えると装着できません。
代表的なバヨネットサイズはⅠ・Ⅱ・Ⅲで、一般的にはテッサー/トリオター/クセナー系の3.5レンズにサイズⅠ、3.5のプラナー/クセノター系にサイズⅡ、2.8のプラナー/クセノター系にサイズⅢが対応します。ただし、モデルや製造時期によって例外があるため、購入時には必ずカメラ本体とレンズの型番・シリアルなどから適合を確認する必要があります。
また、ローライフレックスでは撮影用レンズだけでなく、ビューレンズ側にもアクセサリーを装着するものがあります。これは二眼レフならではの重要なポイントです。
※レンズアクセサリーの装着には、必ず対応するバヨネットサイズを合わせる必要があります。
機種ごとのサイズ確認方法は以下の記事を参照してください。
- Rolleilux|ローライルックス
- Rollei Mutar|ローライムター
- Lens cap|レンズキャップ
- Lens hood|レンズフード
- Rolleinar|ローライナー
- Rollei Micro Adapter|ローライマイクロアダプター
- Rolleisoft|ローライソフト
- Bernotar|ベルノター
- Filter|フィルター
- Magnar|マグナー
- Anglemirror|左右撮影用ミラー
- Rolleiphot|ローライフォト
Rolleilux|ローライルックス

ローライルックスは、レンズフードと露出計を一体化したユニークな純正アクセサリーです。
一般的な外付け露出計とは異なり、レンズフードの横に露出計が組み込まれているため、撮影姿勢を大きく崩すことなく露出を確認できます。
当時の資料によると、ローライルックスには光電式の露出計が組み込まれており、入射光測定にも対応していました。露出計部分を折りたたんでフード内部に収納できるのも特徴です。
基本的にはバヨネットサイズⅠ向けのアクセサリーとして知られていますが、資料によって対応機種の記載に差があるため、購入時には実物のバヨネット仕様を確認したほうが安全です。
現在では発売から長い年月が経過しているため、内蔵露出計が正常に動作する個体は貴重です。セレン式・光電式の古い露出計は経年によって感度が低下している場合もあるため、現代の撮影で露出計として使用する場合は、別の露出計やデジタルメーターとの比較確認をおすすめします。
一方で、ローライルックスはシルバーメタルの外観そのものが非常に魅力的。実用アクセサリーであると同時に、ローライフレックスの歴史を感じさせるコレクターズアイテムでもあります。
中古市場では比較的珍しく、状態の良いものほど高価になりやすいアクセサリーです。
Rollei Mutar|ローライムター

ローライムターは、ローライフレックスの撮影画角を変更するための**コンバージョンレンズ(レンズアタッチメント)**です。
二眼レフは基本的にレンズ交換ができませんが、ムターを装着することで標準レンズとは異なる画角で撮影できます。
代表的なのが、
- MUTAR 0.7×:広角タイプ
- MUTAR 1.5×:望遠タイプ
の2種類です。
MUTAR 0.7は画角を広げる方向に作用し、室内・建築・街並みなど、標準レンズでは入りきらない被写体を撮影する際に有効です。一方、MUTAR 1.5は遠くの被写体を大きく写すための望遠タイプで、ポートレートや遠景などに利用できます。資料上では、これらは撮影レンズとビューレンズの双方に対応するダブルレンズ式のアタッチメントとして設計されています。
ムターの装着方法
ローライムターは通常のフィルターよりも構造が複雑です。
- 撮影レンズ用ムターのバヨネットを適切な位置に合わせる
- ビューレンズ側のバヨネットに上から引っ掛けるように取り付ける
- 撮影レンズ側にムターを装着する
- 固定用ダイヤルを回して確実に固定する
重要なのは、撮影レンズだけに取り付ければよいわけではないという点です。
二眼レフではビューレンズと撮影レンズが別々に存在するため、両方の光学系に適切な補正を行う必要があります。ムターはこの構造を前提として設計されています。
また、ムターにはバヨネットサイズⅠ・Ⅱ・Ⅲのバリエーションがあり、カメラのレンズ仕様に合わせて選択します。
中古市場ではローライナーなどの一般的なアクセサリーよりも流通量が少なく、状態の良いものは高額になりやすいアクセサリーです。
Lens cap|レンズキャップ

ローライフレックス純正のレンズキャップには、大きく分けて金属製タイプとゴム製タイプがあります。
金属製はバヨネット式で、レンズ前面のバヨネットに固定する構造。一方、ゴム製はレンズにはめ込むタイプです。
同じローライフレックス用でも、レンズや世代によってサイズ・形状が異なるため、「ローライフレックス用」というだけで購入するのは危険です。
特にコレクターとして純正状態を重視する場合は、キャップのロゴ、材質、形状、ケースなども確認しておきたいところです。
レンズキャップはローライフレックスのアクセサリーの中では比較的見つけやすく、希少アクセサリーほど価格も高騰しにくい部類です。
中古では状態によって価格差がありますが、比較的手頃な価格から探せるでしょう。
Lens hood|レンズフード

レンズフードは、ローライフレックスを実際に屋外で使用するなら、ぜひ用意しておきたいアクセサリーです。
純正フードには金属製のバヨネット式が多く、バヨネットサイズに合わせて選択します。また、サイズⅢではラバー製の折りたたみ式フードなども存在します。
レンズフードの役割は単純な「レンズ保護」だけではありません。
太陽や照明などの強い光がレンズ前面に入ると、レンズ内部で光が反射してフレアやゴーストが発生することがあります。フードはレンズに斜めから入り込む不要な光を遮り、画像のコントラスト低下を防ぐためのものです。ローライ純正の資料でも、強い光源や水面・雪面からの反射、雨や水しぶきなどからレンズを守る目的で、フードの使用が推奨されています。

特にヴィンテージのローライフレックスでは、レンズの状態やコーティングの種類が個体によって異なります。そのため、屋外撮影ではフードを常用するメリットが大きいと言えます。
また、フードは撮影レンズを不用意に触ってしまうことを防ぐという意味でも有効です。
中古市場では比較的流通量が多く、状態や種類によりますが、数千円から1万円程度を目安に探せるものもあります。
なお、純正フードにはロゴやデザインの異なるバリエーションも存在するため、コレクション目的なら細部まで見比べてみるのも面白いでしょう。
Rolleinar|ローライナー

ローライナーは、ローライフレックスで近接撮影を可能にする代表的な純正アクセサリーです。
二眼レフはレンズ交換ができないため、「標準状態では接写が苦手」というイメージがあります。しかし、ローライナーを使えば、通常の最短撮影距離よりも大幅に被写体へ近づいて撮影できます。
ローライナーの最大の特徴は、単純な接写レンズ1枚ではなく、撮影レンズ用とビューレンズ用の2枚をセットで使用することです。
二眼レフでは撮影レンズとビューレンズの位置が異なるため、近距離になるほどパララックス(視差)が大きくなります。ローライナーではビューレンズ側にも専用レンズを装着することで、近距離撮影時のフレーミングやピント合わせを適切に行えるよう設計されています。

代表的なローライナーには、
- Rolleinar 1
- Rolleinar 2
- Rolleinar 3
の3種類があります。
おおよその撮影距離は、
- Rolleinar 1:約100~45cm
- Rolleinar 2:約50~31cm
- Rolleinar 3:約32~24cm
が目安です。
数字が大きくなるほど近距離撮影向けになります。
また、それぞれに対応するバヨネットサイズが存在するため、カメラのレンズに適合するものを選ぶ必要があります。
さらにテレローライフレックスには専用の接写用アクセサリーも用意されており、通常のローライフレックス用ローライナーをそのまま流用できるとは限りません。
ローライナーの取り付け方

基本的には、
- 撮影レンズに撮影用ローライナーを装着する
- ビューレンズにビューレンズ用ローライナーを装着する
という手順です。
特にビューレンズ側のローライナーにはプリズムを組み込んだタイプがあり、装着方向が重要です。
プリズム付きのものは、赤い印が上になるように装着するのが基本です。これを逆向きに取り付けると、近距離撮影時のファインダー像に対する補正が正しく働かなくなります。
また、ローライの純正資料では、複数のレンズアクセサリーを同時使用する場合、撮影レンズ側は「ローライナー→ローライソフト→フィルター/ローライポル→レンズフード」の順番が基本とされています。つまり、ローライナーを使用する場合は、レンズに最初に装着することが重要です。
ローライナーはローライフレックスの撮影範囲を大きく広げるアクセサリーなので、花・小物・料理・人物など、近距離撮影を楽しみたい人には特におすすめです。
※ローライナーに関しては別記事にて詳しく解説しています。
Proxar|プロクサー
ローライナー以前から存在した接写用アクセサリーとして、**Proxar(プロクサー)**があります。
プロクサーはローライフレックス専用の名称としてだけ存在するものではなく、ツァイス系の接写用補助レンズとしても知られています。そのため、個々の製品については「ローライフレックス用として組み合わされたものなのか」を確認することが重要です。
ローライナーと同じく、標準状態では近づきにくい被写体を、より近距離から撮影するための補助レンズです。
ローライナーが後期の代表的な純正接写アクセサリーとして体系化されていくのに対し、プロクサーはローライフレックスの接写撮影史を考えるうえでも興味深い存在です。
Rollei Micro Adapter|ローライマイクロアダプター

ローライマイクロアダプターは、ローライフレックスを顕微鏡撮影に利用するための特殊なアクセサリーです。
通常の接写レンズとは目的が異なり、顕微鏡で観察している微小な対象を撮影するためのシステムです。
古いローライの資料では、マイクロチューブとマイクロプリズムを組み合わせる構成が紹介されており、マイクロチューブだけで静止した対象を撮影したり、プリズムを組み合わせることで観察しながら撮影したりすることができました。
このアクセサリーが面白いのは、ローライフレックスが単なるポートレートや風景用の中判カメラではなく、科学・記録写真などの特殊撮影にも対応できるよう設計されていたことが分かる点です。
また、ローライマイクロプリズムとの組み合わせによって、観察と撮影を両立させることもできます。
現在では一般的な撮影アクセサリーとは言えませんが、ローライフレックスの歴史的なシステムを収集している人にとっては非常に興味深いアイテムです。
中古市場でも見つかることがありますが、構成部品が欠品している場合があるため、購入時は本体だけでなくアダプター類やプリズムなどの付属品まで確認しましょう。
Rolleisoft|ローライソフト

ローライソフトは、ローライフレックス用のソフトフォーカス系のレンズアクセサリーです。
通常のレンズでは、輪郭や細部をシャープに描写します。しかしローライソフトを使用すると、細かな光の拡散によって輪郭が柔らかくなり、人物の肌やハイライトなどに独特のソフトな描写を加えることができます。
代表的なものに、
- Rolleisoft 0
- Rolleisoft 1
があります。
数字によってソフト効果の強さが異なり、一般的にはタイプ1のほうがより強い効果を得られます。
ローライソフトの面白いところは、単に「ピントを甘くする」のではなく、光を拡散させながら写真全体の描写を変化させる点です。
特に人物撮影やポートレートでは、肌の質感を柔らかく見せるために効果的です。
なお、初期のローライ製ソフト系アクセサリーには**Duto(デュトー)**という名称のものもあり、ローライソフトへとつながる歴史を持っています。
Bernotar|ベルノター

ベルノターは偏光フィルター(PLフィルター)として知られるアクセサリーです。
名称の由来はCarl Zeissの光学技術者に関係する歴史的なもので、初期の偏光フィルターとして写真史上でも興味深い存在です。
偏光フィルターの基本的な役割は、
- 水面やガラスなどの非金属面の反射を抑える
- 空の青を強調する
- 被写体表面の不要な反射を軽減する
- 色彩やコントラストを調整する
といったものです。
ローライフレックスのようなフィルムカメラでは、デジタルカメラのように撮影後の画像処理で偏光効果を作ることはできません。そのため、撮影時に光学フィルターで効果を与えることには大きな意味があります。
なお、ベルノターはローライ専用の名称というより、Zeiss系の偏光フィルターとして展開された製品です。ローライフレックス用として流通しているものについては、装着方法やアダプター、バヨネットサイズを個別に確認する必要があります。
Filter|フィルター

ローライフレックスには、モノクロ撮影やカラー撮影に対応するさまざまな純正フィルターが用意されていました。
代表的なものには、
- イエロー
- グリーン
- オレンジ
- レッド
- ブルー
- UV
- カラー補正用フィルター
- 赤外線撮影用フィルター
などがあります。
モノクロフィルムでは、フィルターの色によって被写体の明るさの再現が変わります。
例えば黄色やオレンジのフィルターでは青空を暗くして雲を強調したり、赤系のフィルターではその効果をさらに強めたりできます。
一方、カラー撮影では色温度や光源の色を補正する目的のフィルターも使用されました。
ローライ純正の資料では、アクセサリーにはバヨネットサイズに応じた複数の仕様があり、時代や機種によってサイズ構成も異なります。古い資料ではサイズⅠ~Ⅳまで記載されているものもあるため、「ローライはⅠ~Ⅲだけ」と一括りにせず、カメラの機種とレンズを基準に確認することが重要です。
中古市場ではフィルターは比較的見つけやすく、他の特殊アクセサリーと比較すると安価なものも多くあります。
ただし、古いフィルターはガラスの傷、コーティングの劣化、カビ、クモリなどが発生している場合があります。
特にコレクション目的なら、ケースだけでなくフィルターガラスの状態も確認しましょう。
Magnar|マグナー

マグナーはローライフレックスに装着する特殊な望遠アタッチメントです。
ローライフレックスは基本的に固定焦点距離のカメラでした。そのため、通常のレンズ交換式カメラのように望遠レンズへ交換することはできません。
そこで登場したのがマグナーです。
Magnar 4×は、撮影レンズの前面に装着して望遠効果を得る特殊な光学系で、資料では4倍の望遠アタッチメントとして紹介されています。1939年製の個体については、4群7枚構成の光学系を持つ非常に大型のアクセサリーであったことも確認できます。
例えば一般的なローライフレックス3.5系では、75mm前後の標準レンズが搭載されています。マグナーを使用することで、非常に長い焦点距離に相当する望遠撮影が可能になります。
ただし、通常の望遠レンズと同じ感覚で使えるわけではありません。
サイズが大きく、重量もあり、撮影時には三脚などを必要とするケースもあります。また、初期型ではファインダー側の像を撮影レンズと同じように拡大する構造ではなく、ピント合わせにも独特の制約があります。
つまりマグナーは、「手軽な望遠アクセサリー」というより、固定レンズ式のローライフレックスで望遠撮影を実現するための歴史的な特殊装備と考えたほうがよいでしょう。
生産数が非常に少なく、現在では実用品というより希少なコレクターズアイテムとしての価値も高いアクセサリーです。
Anglemirror|左右撮影用ミラー

アングルミラーは、ローライフレックスの撮影方向を変えるための特殊なミラーアクセサリーです。
ローライフレックスは通常、カメラを胸元で構えて上からファインダーを覗き込みます。しかし、撮影する方向とファインダーを覗く方向を工夫したい場合には、アングルミラーが役立ちます。
特に興味深いのが、通常とは異なる位置から被写体を撮影できることです。
ローライフレックスには、
- スタンダード用
- 4×4用
- スタンダード/4×4両用
などのタイプが存在します。
現在では実用目的で使用する人は多くありませんが、ローライフレックスが写真撮影だけでなく、特殊な撮影方法まで考慮してアクセサリーを展開していたことを示す面白い製品です。
コレクションする場合には、対応するローライフレックスの世代やフォーマットを確認しておきましょう。
Rolleiphot|ローライフォト

ローライフォトは、ローライフレックスの被写界深度確認を補助するための特殊アクセサリーです。
ローライフレックスでは、撮影レンズとビューレンズが別になっています。
そのため、ファインダー上で撮影レンズの絞りを変えたときに、実際の撮影レンズと同じ被写界深度を正確に確認することには工夫が必要でした。
そこで使用されるのがローライフォトです。
ビューレンズ側にローライフォトを装着することで、ファインダー上で撮影レンズの絞り込みに対応した被写界深度を確認しやすくなります。
歴史資料でも、Rolleiphotはビューレンズ側の絞り機構として紹介され、被写界深度の確認だけでなく、製品によっては露出測定機能を持つものとして記録されています。
全部で複数のタイプが存在するため、購入時には対応するローライフレックスの機種やレンズを確認することが重要です。
一見すると地味なアクセサリーですが、ローライフレックスの光学設計を理解すると、その存在理由がよく分かります。
まとめ:ローライフレックスの純正レンズアクセサリー

ローライフレックスの魅力は、カメラ本体だけではありません。
むしろ、これらのアクセサリーを調べていくと、当時のローライが「固定焦点レンズの二眼レフ」という制約を、光学アクセサリーによってどこまで拡張しようとしていたのかが見えてきます。
記事のポイントをまとめます。
- ローライフレックスには、撮影用途に応じた非常に多彩な純正レンズアクセサリーが用意されていた
- ローライルックスは、レンズフードと露出計を一体化したユニークなアクセサリーで、主にバヨネットⅠ系に対応する
- ローライムターは、0.7×広角と1.5×望遠の2種類を中心とするコンバージョンレンズで、固定レンズ式のローライフレックスに異なる画角を与えられる
- レンズキャップには金属製やゴム製などがあり、カメラとレンズに適合するサイズの確認が必要
- レンズフードは不要な光を遮り、フレアやゴーストを抑えるとともに、レンズ前面の保護にも役立つ
- ローライナーは近接撮影用の代表的なアクセサリーで、撮影レンズ用とビューレンズ用をセットで使用する
- ローライナーには1・2・3のタイプがあり、数字が大きいほど近距離撮影向けになる
- プロクサーは接写用補助レンズとしてローライフレックスの近接撮影を可能にした歴史的なアクセサリーである
- ローライマイクロアダプターは顕微鏡撮影を可能にする特殊アクセサリーで、科学・記録写真にもローライを利用できたことを示している
- ローライソフトはソフトフォーカス撮影を可能にするアクセサリーで、Rolleisoft 0・1など効果の異なるタイプが存在する
- ベルノターは偏光フィルターで、非金属面の反射を抑えたり、空の描写を調整したりすることができる
- ローライ純正フィルターにはモノクロ・カラー・赤外線など撮影目的に応じたさまざまな種類が存在する
- マグナーはローライフレックス用の特殊な望遠アタッチメントで、固定焦点レンズのカメラに強力な望遠撮影能力を与えた
- アングルミラーは通常とは異なる撮影方向を可能にする特殊アクセサリーで、スタンダードや4×4など対応機種別に存在する
- ローライフォトはビューレンズ側に装着し、ファインダー上で撮影レンズの被写界深度を確認するための補助アクセサリーである
- ローライのレンズアクセサリーは、単に撮影機能を増やすだけでなく、二眼レフ特有の「撮影レンズとビューレンズ」という構造を積極的に利用して設計されている
- 中古アクセサリーを購入する際は、名称だけで判断せず、バヨネットサイズ・対応レンズ・対応機種・光学状態・付属品まで確認することが重要である
ローライフレックスの純正アクセサリーを集めていくと、単なるカメラ用品の収集にとどまらず、1930~1960年代を中心とする中判フィルムカメラの光学技術そのものを楽しむことができます。
特にローライナー、ムター、ローライソフト、フィルターなどは現在でも撮影に使用できる実用品。一方、ローライルックス、マグナー、アングルミラー、ローライフォトなどは希少性や歴史的価値を含めて楽しめるコレクターズアイテムです。
「本体を手に入れたら終わり」ではなく、アクセサリーを組み合わせることでローライフレックスの可能性が広がっていく。これこそが長い歴史を持つローライフレックスというシステムの大きな魅力と言えるでしょう。
