Rolleiflex and Rolleicord cameras were accompanied by a wide range of original accessories designed to expand their photographic capabilities. One of the most valuable sources for understanding this accessory system is The Practical Accessories, published by Franke & Heidecke.
This article examines four editions of the Rollei accessories catalog published in 1951, 1953, 1956, and 1963, focusing on their publication codes, dates of issue, page counts, and featured products.
By comparing the accessories featured in each edition—including lenses, filters, close-up accessories, Rolleikin, and Rolleiflash—it becomes possible to trace how the Rolleiflex and Rolleicord evolved from simple twin-lens reflex cameras into versatile photographic systems.
Through the period illustrations and product information found in these vintage catalogs, this article explores the history of Rollei accessories and provides a glimpse into the photographic culture of the era.
RolleiflexやRolleicordには撮影用途を広げるための多彩な純正アクセサリーが用意されていた。その全体像を知るうえで貴重な資料がFranke & Heideckeが発行した「The Practical Accessories」である。
本記事では1951年、1953年、1956年、1963年に発行された4冊のローライ アクセサリーカタログを取り上げ、それぞれの出版コードや発行時期、ページ数、掲載内容を詳しく紹介する。
レンズ、フィルター、クローズアップ用品、Rolleikin、Rolleiflashなど、時代によって変化するアクセサリーの構成を比較すると、RolleiflexやRolleicordが単なる二眼レフカメラではなく、多彩な撮影に対応するシステムとして発展していった過程が見えてくる。
古いカタログならではの図版や製品情報を楽しみながら、ローライのアクセサリー史と当時の撮影文化を読み解いていきたい。
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DATA/データ
- Manufacturer: Franke & Heidecke
- Catalog Title: The Practical Accessories
- Applicable Cameras: Rolleiflex / Rolleicord
- PublicationEditions: 1951, 1953, 1956, 1963
- Publication Codes: 0151 / E 0753 / E 1056 / E 0363
- Language: English
- Country of Origin: Germany
- Place of Publication: Braunschweig, Germany
- Type: Original accessories catalog
- Main Contents: Lenses, filters, lens hoods, close-up accessories, Rolleikin, Rolleiflash, and other accessories
ローライの純正アクセサリーカタログ

- 純正アクセサリーをまとめた資料
- 出版コードから年代を読む方法
純正アクセサリーをまとめた資料
「The Practical Accessories」はRolleiflexおよびRolleicordで使用できる各種アクセサリーを紹介した冊子である。
一般的な取扱説明書がカメラ本体の操作方法を中心に解説するのに対し、この資料では、カメラをさらに便利に、あるいは特殊な撮影に対応させるための周辺機器が主役となっている。
掲載されているのは、クローズアップ撮影用のRolleinar、ソフトフォーカス用のRolleisoft、偏光フィルターのRolleipol、各種フィルター、レンズフードなどの光学アクセサリーだけではない。
35mmフィルムをRolleiflexで使用するためのRolleikin、フラッシュ撮影用のRolleiflash、パノラマ撮影関連用品、プレートアダプターなども紹介されている。
つまり「The Practical Accessories」はローライが当時どのような撮影スタイルを想定し、RolleiflexやRolleicordをどこまで拡張できるシステムとして展開していたのかを知る資料でもある。
現在の感覚ではカメラ本体とアクセサリーは別々の商品に見える。しかし当時のローライはアクセサリーを組み合わせることで、接写、フィルター撮影、35mm撮影、フラッシュ撮影、パノラマ撮影などへ用途を広げる「システム」として二眼レフを展開していたのである。
1950年代から1960年代にかけて、ローライは国際的な成功と技術的発展を続けていた時期でもある。現在のRollei公式の歴史紹介でも、1951~1960年は国際的な成功と技術的な発展の時代として位置付けられている。
出版コードから年代を読む方法
今回の4冊を整理するうえで鍵になるのが、冊子に印刷された出版コードである。
掲載写真では、それぞれ次のコードが確認できる。
| 冊子 | 確認できるコード | 発行時期 |
|---|---|---|
| 白・ベージュ表紙 | 0151 | 1951年1月頃 |
| ベージュ表紙 | E 0753 | 1953年7月 |
| 緑色表紙 | E 1056・ACO | 1956年10月 |
| 赤色表紙 | E 0363 | 1963年3月 |
特にE 0753、E 1056、E 0363については、同時代資料の収蔵情報や現存する冊子の記載と照合することで、発行時期をかなり具体的に特定できる。
コードの数字はシリーズ全体を見ると「月+年」を示す形式と考えると理解しやすい。例えばE 0753は1953年7月、E 1056は1956年10月、03/63は1963年3月を示す資料として整理されている。
一方、0151については古書資料でも「1951年1月を示す可能性がある」とされているため、博物館資料としては「1951年1月頃」としておくのが慎重な表記である。なお、同じシリーズには1951年6月版も存在するため、コードの読み方と実物の表記を分けて記録することが大切である。
4冊の版と内容を比較

- 1951年版E0151の特徴
- 1953年版E0753の特徴
- 1956年版E1056の特徴
- 1963年版E0363の特徴
- 4冊から見る資料価値
1951年版E0151の特徴
4冊の中で最も古いのが「白から薄いベージュ色」を基調とした「The Practical Accessories」である。
冊子の裏面には、
0151 · E. A. Co.
という印刷が確認できる。
古書資料ではこの冊子を16ページのパンフレットとして扱い「0151 E.A. Co.」について1951年1月を示す可能性があると記録している。したがって、本記事では 1951年1月頃の版 として整理する。
表紙には「Rolleiflex」「Rolleicord」の名称が大きく掲げられ、その下に「The Practical Accessories」と記されている。後年のカタログと比べると、全体的にシンプルで紙面そのものから初期のアクセサリーカタログらしい雰囲気が感じられる。
この時期の資料として興味深いのは、単に商品名を並べるのではなく、実際のアクセサリーの使い方にも踏み込んでいる点である。
レンズアクセサリーについては、Rolleinar、Rolleisoft、フィルター、Rolleipol、レンズフードなどの装着順序に関する説明も見られる。
つまり、この冊子は販売促進用のカタログでありながら、ユーザーがアクセサリーを正しく組み合わせるための実用資料としての役割も持っていたのである。
また、1950年代初頭のローライ製品を考えるうえでは、この時期が戦後のRolleiflex/Rolleicordシステムの発展期にあたることも見逃せない。
現在残っているカタログや説明書は、当時の製品構成を直接知ることができる一次資料に近い存在であり、カメラ本体だけでは分からない「ローライが何を周辺機器として提供していたのか」を確認できる点に価値がある。
1953年版E0753の特徴
2冊目は、写真左側に写っているベージュ色の冊子である。
裏面には、
E 0753 · E. A. Co.
と明確に印刷されている。
この出版コードは1953年7月を示すものとして確認でき、現存する資料では20ページの「The Practical Accessories」として記録されている。さらに、公開されている原資料でも末尾に「E 0753 · E. A. Co.」と印刷されていることが確認できる。
1951年版と比較すると、わずか2年後でありながら、アクセサリーシステムの情報がより整理されている。
特に注目したいのがレンズアクセサリーの扱いである。
RolleinarやRolleisoft、フィルター、Rolleipol、レンズフードなどについて、どのような順序で装着するかが説明されている。複数の光学アクセサリーを併用する場合には、Rolleinarを先に装着し、フィルターを最後にするという具体的な指示まで記載されている。
これは、ローライがアクセサリーを単純な「追加商品」としてではなく、光学系全体の組み合わせとして考えていたことを示すものだ。
また、注文時にはレンズの種類やレンズ番号、カメラのシリアルナンバーを知らせるよう求めている。
この記載はコレクターにとって非常に興味深い。
現在でもRolleiflexのアクセサリーを調べる際には「どのモデルに対応するのか」が問題になる。ところが1953年当時から、アクセサリーの適合性を確認するためにカメラやレンズの個体情報が必要だったのである。
つまり、当時のローライ製品はすでに細かな仕様差を持つシステム商品として構成されていたことが分かる。
1956年版E1056の特徴
3冊目は今回の4冊の中でも特に印象的な緑色の表紙を持つ冊子である。
裏面には、
E 1056 · ACO
というコードが確認できる。
この版は1956年10月版として整理されており、28ページの「The Practical Accessories」として記録されている。現存する資料では緑とシルバーのツートーン印刷として紹介されており、今回の写真に写る冊子のデザインとも一致する。
1953年版が20ページだったのに対し、1956年版は28ページまで増えている。
このページ数の増加はローライのアクセサリーラインが拡大していたことを考えるうえで興味深い。
掲載内容にはレンズ関連用品だけでなく、Rolleiflash、Rolleiflash Comb.、延長コードなど、フラッシュ撮影関連の製品も登場する。
写真2枚目を見ると、複数のフラッシュを組み合わせる方法や延長コードの使い方などが図解されている。
さらに、アクセサリーを装着した場合の使用方法まで説明されているため、単なる商品一覧ではなく、当時の撮影システムを理解するための「使用ガイド」としても機能していたことが分かる。
1956年という時期も興味深い。
ローライはこの年代にRolleiflexの2.8系や3.5系を中心に発展を続け、周辺アクセサリーも充実させていた。現在の公式資料でも、1951~1960年はRolleiflex 2.8や3.5などが技術的な発展を遂げ、ローライが世界的に知られるようになった時代として紹介されている。
したがって、E1056版は4冊の中でも1950年代半ばに完成度を高めたローライのアクセサリーシステムを知るうえで非常に興味深い版と位置付けられる。
1963年版E0363の特徴
4冊の中で最も新しいのが鮮やかな赤色の大型冊子である。
表紙中央にはRolleiflexのイラストが配置され「THE PRACTICAL ACCESSORIES」と大きく記されている。
この版は出版コード E 0363 が確認され、1963年3月版として整理できる。
現存する資料では28ページのOEM冊子として扱われ、Rolleinar、各種フィルター、Rolleisoft、Penta Prism、Rolleikin、パノラマ関連用品、三脚関連用品、Mutar 1.5×、Mutar 0.7×、プレートアダプター、アンダーウォーターハウジングなど、非常に幅広いアクセサリーが紹介されている。
1951年版と比べると、その差は非常に大きい。
初期の冊子では基本的なレンズアクセサリーや撮影用品が中心だったのに対し、1963年版ではRolleiflexを中心とした撮影システムそのものが大きく拡張されている。
特に興味深いのが、Mutarのような焦点距離を変化させる光学アクセサリーや、35mmフィルム撮影を可能にするRolleikin、さらに水中撮影関連用品まで含まれている点である。
Rolleiflexは6×6判の二眼レフとして知られているが、このカタログを見ると単純に「6×6の二眼レフ」というだけでは表現しきれないほど多用途なシステムとして設計されていたことが分かる。
また、最終ページにはアクセサリーの価格について販売店へ問い合わせるよう案内があり、注文時にはカメラとレンズの名称、シリアルナンバーを知らせるよう記載されている。末尾には「E 0363」と印刷され、Rollei-Werke Franke & Heidecke、Braunschweigの表記も確認できる。
1963年版は4冊の中では単に「最も新しい版」というだけではない。
1950年代に発展してきたローライのアクセサリー体系が1960年代初頭にどこまで広がっていたのかを一冊で確認できる資料なのである。
4冊から見る資料価値
4冊を並べるとローライのアクセサリー展開が時間とともに変化していったことが見えてくる。
| 年月 | 出版コード | 頁数 | 表紙の特徴 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 1951年1月頃 | 0151 | 16頁 | 白・薄ベージュ | 初期のアクセサリー体系 |
| 1953年7月 | E 0753 | 20頁 | ベージュ | 光学アクセサリーなどを整理 |
| 1956年10月 | E 1056 | 28頁 | 緑色 | フラッシュなど周辺機器が充実 |
| 1963年3月 | E 0363 | 28頁 | 赤色 | 多用途な総合システムへ発展 |
この比較で特に目を引くのがページ数である。
16ページだった1951年版から20ページの1953年版へ増え、1956年には28ページとなっている。
さらに1963年版でも28ページを維持しながら、掲載されるアクセサリーの種類は大幅に広がっている。
つまり、ページ数だけで製品数の増加を判断することはできないものの、4冊を通して見ると、ローライのアクセサリーシステムが徐々に拡大していった様子を読み取ることができる。
もう一つ見逃せないのがカタログの役割である。
これらは商品を紹介するだけではなく、アクセサリーの使い方、装着方法、対応機種、注文時に必要なカメラやレンズの情報まで掲載している。
現代の感覚でいえば「製品カタログ」「アクセサリーガイド」「簡易取扱説明書」の中間に位置する資料と考えると分かりやすい。
また、ローライのカメラ本体のシリアルナンバーを調べているコレクターにとって、アクセサリー側の資料から対応するカメラやレンズの条件を確認できる点も大きい。
カメラ本体の資料、取扱説明書、販売カタログ、アクセサリーカタログを組み合わせれば、当時の製品体系をより立体的に復元できる。
その意味で、この4冊は単独で保存するだけでなく発行年順に並べて比較保存する価値が高い資料群である。
まとめ:ローライのアクセサリーカタログの価値

今回紹介した4冊の「The Practical Accessories」は1951年から1963年にかけてローライのアクセサリーがどのように発展していったのかを知ることができる貴重な資料だ。出版コードや掲載内容を比較することでRolleiflexやRolleicordが多彩な撮影に対応するシステムへ進化していった過程も見えてくる。カメラ本体だけでなく、当時の純正アクセサリーにも目を向けることでローライの歴史をより深く楽しめる資料となる。
- 「The Practical Accessories」はローライ純正アクセサリーを紹介した歴史的資料
- 1951年版は出版コード0151を持つ16ページの初期資料
- 1951年版の発行時期はコードから1951年1月頃とするのが妥当
- 1953年版E0753は7月発行で20ページのアクセサリーカタログ
- E0753にはレンズアクセサリーの装着順序など実用的な説明も掲載
- 1956年版E1056は10月発行で28ページまで内容が拡充されている
- E1056ではRolleiflashなどフラッシュ関連アクセサリーも詳しく紹介
- 1963年版E0363は3月発行で28ページの総合アクセサリー資料
- 4冊を比較するとローライのアクセサリーシステムの発展過程が見えてくる
- 二眼レフカメラ史を研究するうえで価値の高いコレクション
参照情報
(参照:Rollei公式「Über Rollei」 – Rollei公式「Über Rollei」)(参照:Pacific Rim Camera「Rollei TLR Literature / Sales Brochures」 – Pacific Rim Camera Rollei TLR資料館)(参照:The Practical Accessories E0363資料 – The Practical Accessories E0363)(参照:【Rolleiflex | Swiss Camera Museum】 – 【https://www.cameramuseum.ch/en/discover/perman
