Published in March 2003 by Komamura Shokai, then the sole distributor in Japan, the catalog for the “Rolleiflex 2.8FX” and “Rolleiflex 4.0FW” embodies the fusion of the classic twin-lens reflex tradition with the latest technology. It conveys the appeal of the metal body’s solid, weighty feel and the exceptional imaging performance of the Carl Zeiss lenses in vivid detail, carefully introducing not only the specifications but also the differences in handling and intended use. This catalog is more than just a product brochure—it can be regarded as a valuable document that evokes the atmosphere and photographic culture of its time.
2003年3月、当時の日本総代理店・駒村商会が発行した「ローライフレックス2.8FX」と「ローライフレックス4.0FW」のカタログはクラシック二眼レフの伝統と最新技術の融合を体現した一冊である。金属製ボディの重厚な質感や描写力に優れるカールツァイス製レンズの魅力を余すことなく伝え、スペックだけでなく操作感や用途の違いも丁寧に紹介している。このカタログは単なる製品案内ではなく、当時の空気や写真文化までも感じさせる貴重な資料と言える。
館長の購入記録
・購入日:2025/06/30
・購入場所:メルカリ
・購入価格:¥800

DATA/データ
- Publication Date:March 2003
- Publisher:Komamura Corporation (then the sole distributor in Japan)
- Contents:Introduction of Rolleiflex 2.8FX and Rolleiflex 4.0FW
- Purpose:Product brochure and brand image promotion material
- Distribution Method:Distributed in stores and through dealers
駒村商会|ローライフレックス2.8FX/4.0FWのカタログ
- クラシックデザインと最新TTL測光の融合
- 主な仕様と両機種の違い
- 操作性とユーザビリティ
- メリットと注意点
- コレクション価値と実用性
クラシックデザインと最新TTL測光の融合
ローライフレックス2.8FXおよび4.0FWは伝統的な二眼レフカメラの意匠を受け継ぎながら、現代的なTTL測光システムを搭載している点が最大の魅力である。2003年3月に駒村商会が日本市場向けに発行したこのカタログは、その両機種の特徴と仕様を詳細に示している。往年のフィルム愛好家はもちろん、中判カメラの質感や描写力を求める新世代ユーザーにも訴求する内容となっている。
主な仕様と両機種の違い
2.8FXは80mm F2.8のプラナーを採用し、ポートレートやボケ描写に優れた性能を誇る。一方、4.0FWは50mm F4ディスタゴンを搭載し広角域での風景や建築撮影に適している。両機とも6×6cm判120/220フィルムに対応し、耐久性あるメカニカル構造を維持しつつ、ファインダー内表示や露出制御に最新の電子技術を取り入れている。
操作性とユーザビリティ
ファインダーは明るくピント合わせも容易である。2.8FXはポートレート重視の撮影者にとって、浅い被写界深度を活かせる設計となっている。一方、4.0FWは被写体全体をシャープに捉える広角特性を活かし、旅先や室内撮影でも使いやすい。ただし、広角モデルは被写体との距離感や構図の工夫が必要で初心者にはやや慣れが求められる。
メリットと注意点
このシリーズの魅力は金属製ボディによる堅牢さと高品位なレンズ描写にある。機械式シャッターは信頼性が高く、電池切れによる撮影不能の心配が少ない。ただし重量は2.8FXで約1275g、4.0FWで約1480gと軽くはないため長時間の携行にはストラップやバッグ選びが重要になる。またフィルム供給の現状を考えると日常的に使用するには現像環境の確保も必要である。
コレクション価値と実用性
これらは既にクラシックカメラの領域に入りつつあるが実用品としての完成度は極めて高い。外観や操作感は高級感に溢れ所有する満足感を提供する。趣味性の高いカメラである一方、きちんと使いこなせばデジタルでは得られない質感と立体感を持つ写真を残せるだろう。
Technical Data/テクニカルデータ
| 項目 | ローライフレックス 2.8FX | ローライフレックス 4.0FW |
|---|---|---|
| フィルムフォーマット | 6×6cm(120/220) | 6×6cm(120/220) |
| 使用フィルム感度範囲 | ISO 25〜6400 | ISO 25〜6400 |
| レンズ | Planar 80mm F2.8 HFT | Distagon 50mm F4 HFT |
| 最短撮影距離 | 約1m | 約0.6m |
| シャッタースピード | 1〜1/500秒 | 1〜1/500秒 |
| 露出計範囲(ISO100時) | EV3〜18 | EV3〜18 |
| サイズ | 約147×109×118mm | 約147×109×118mm |
| 重量 | 約1,275g | 約1,400g |
| 希望小売価格(2003年当時) | 税別450,000円 | 税別550,000円 |
総括:駒村商会が発行したカタログ|ローライフレックス2.8FX/4.0FW

ローライフレックス2.8FXと4.0FWは往年の二眼レフの魅力を色濃く残しながらも、TTL測光など現代の利便性を巧みに融合させた稀有な存在である。撮影者のスタイルや被写体に応じて選べる2種のレンズ構成は多様な表現を可能にし、写真表現の幅を広げてくれる。重量やフィルム環境といった制約はあるが、それを補って余りある質感と描写力は所有者に確かな満足と撮影の喜びをもたらすだろう。


