The HOBIFLEX IV is a twin-lens reflex camera produced in the 1950s by the Japanese manufacturer Tougodo. Equipped with vertically aligned Tri-Lausar 80mm F3.5 lenses, it delivers reliable image rendering and a smooth, steady handling experience. Today, it is considered a rare piece and is regarded by collectors and enthusiasts as a representative model of vintage Japanese medium-format cameras.
HOBIFLEX IVは1950年代に日本のカメラメーカー東郷堂が手掛けた二眼レフカメラである。上下に配されたTri-Lausar 80mm F3.5レンズを備え、堅実な描写と落ち着いた操作感を実現している。現在では希少な存在となり、往年の国産中判カメラを象徴する一台としてコレクターや愛好家から注目を集めている。
館長の購入記録
・購入日:2025/08/31
・購入場所:Yahoo!オークション
・購入価格:¥2,380

DATA/データ
- Manufacturer: Tougodo (Japan)
- Model: HOBIFLEX IV
- Film Format: 120 roll film, 6×6 cm frames
- Lens: Tri-Lausar 80mm f/3.5 (Taking and Viewing)
- Shutter Speeds: 1/10 sec to 1/150 sec + Bulb
- Focusing System: External geared lens coupling
- Film Advance: Manual knob winding
- Production Era: Mid-1950s
HOBIFLEX IVの魅力と基本情報
- 基本概要
- 特徴と仕様
- III型との違いを比較
基本概要
HOBIFLEX IVは東郷堂が1950年代に製造した6×6判の二眼レフである。120フィルムを用い、ウエストレベルファインダーでピント確認を行う一般的なTLRの構成を採る。上下のレンズは連動歯車で結合され、ビューレンズと撮影レンズが同一距離に同期する仕組みである。外装は革張りの金属ボディで堅牢さと扱いやすさを両立させている。シリーズ全体としては東郷堂の上位系であるToyocaflexに先行する系譜に位置づけられ、普及機ながら光学は堅実という評価を受けてきた。
特徴と仕様
HOBIFLEX IVの識別に最も役立つのはシャッター速度域である。最高速は1/150秒で低速側は1/10秒を基本とする。上下のレンズはいずれもTri-Lausar 80mm F3.5のペアで、撮影側にAnastigmat表記、上側にViewer表記が与えられるのが一般的である。焦点連動は外歯車式でピントノブの操作がスムーズであることが多い。巻き上げはノブ式で全体の操作感は落ち着いたテンポに向く。銘板は「HOBIFLEX IV」と明記される個体のほか、刻印の差異が見られる場合があるため実機確認では銘板だけに頼らず速度環の最大値を必ず確認したい。
主な仕様の要点
- 画面サイズ:6×6cm(120フィルム)
- レンズ:Tri-Lausar 80mm F3.5(撮影/ビューレンズ)
- シャッター:1/10〜1/150秒
- ファインダー:ウエストレベル式
- 焦点連動:外部歯車連動方式
識別のコツ

銘板表記はバリエーションがあるため、シャッター速度環の刻印とレンズ銘の組み合わせで総合判断するのが確実である。とくに最高速が1/150秒である点はIV型の決め手となる。
III型との違いを比較
レンズ構成は同系だがIII型の最高速は1/200秒であるのに対し、IV型は1/150秒にとどまる。銘板はIII型に「MODEL III」表記の個体が確認される一方、無印のIIIも存在するため名称だけでの判定は避けるべきである。以下に主要項目の比較を示す。
| 項目 | HOBIFLEX III | HOBIFLEX IV |
|---|---|---|
| フィルム/画面 | 120/6×6cm | 120/6×6cm |
| レンズ | Tri-Lausar 80mm F3.5(上下) | Tri-Lausar 80mm F3.5(上下) |
| シャッター最高速 | 1/200秒 | 1/150秒 |
| 銘板傾向 | HOBIFLEX無印/MODEL III表記あり | HOBIFLEX IV表記個体あり(無印混在も) |
| 焦点連動 | 外部歯車連動 | 外部歯車連動 |
| 製造時期の目安 | 1950年代前半ごろ | 1950年代前半〜中ごろ |



以上の点を踏まえると、実機の型判定では速度環の最高速を確認することが最も実効的である。
HOBIFLEX IVの歴史と価値を探る
- 歴史背景・シリーズ展開
- コレクター・実用性の視点
- 総括:HOBIFLEX IVの価値を振り返る
歴史背景・シリーズ展開
東郷堂は戦前から活動したメーカーで戦後は再編を経て二眼レフを中心とする普及機を多数供給した。HOBIFLEXはそのなかでも早期の6×6TLR系譜に属し、Toyocaflexへと連なる開発の橋渡し的な位置づけにある。IV型の登場時期は1950年代前半と見られ、当時の国産TLR群が急速に多様化していく潮流のなかで堅実なスペックと入手性を備えたモデルとして存在感を示した。市場資料ではIV型のシャッター最高速が1/150秒で記録されており、世代識別の基準として広く参照されている。
コレクター・実用性の視点
コレクションの観点では、HOBIFLEX IVは入手難度が極端に高いわけではない一方で、状態の良い個体は評価が安定しやすい。価格は外装の保存度、レンズの曇りやカビ、シャッター速度の精度、ファインダースクリーンの透明度、付属品の有無などで大きく振れる。参考指標では海外の相場データにIV型の記録が残されており、年代・仕様と合わせて確認する価値がある。実用面ではTri-Lausar 80mm F3.5は発色とコントラストが素直で中判らしい階調を得やすい。撮影運用では三脚座を活用して低速域を安定させ、フィルム平面性や遮光状態を点検しつつ運用すると結果が安定する。整備ではシャッター粘りやヘリコイドのグリス劣化が定番の課題となるため、専門業者による点検整備(CLA)を想定した予算設計が望ましい。
総括:HOBIFLEX IVの価値を振り返る



HOBIFLEX IVはTri-Lausar 80mm F3.5レンズによる安定した描写と堅牢な作りで高い評価を得ている。最高速1/150秒のシャッターやノブ式の巻き上げ機構など、当時の国産カメラらしい素朴で実直な設計が特徴だ。現在では流通量が少なく希少性が高まっている。
以下に記事全体の要点をまとめる。
- 東郷堂製の6×6二眼レフとして普及機の基準となる存在
- 最高1/150秒のシャッターは型判定の決め手となる
- Tri-Lausar 80mm F3.5のペアが素直な描写を支える
- 外部歯車連動の焦点機構で確実なピント合わせが可能
- 銘板の表記差があるため速度環の確認が不可欠
- 1950年代前半登場の背景が国産TLR隆盛と符合する
- 部品劣化が出やすく整備履歴の有無が評価を左右する
- 市場記録が残るため相場把握と真贋確認に役立つ
- 実用ではノブ巻きのテンポに合わせた撮影が肝要
- 中判入門からコレクションまで守備範囲の広い一台
(参照:【Tougodo: Hobiflex IV — CollectiBlend】 – https://collectiblend.com/Cameras/Tougodo/Hobiflex-IV.html)(参照:【Hobiflex — Camerapedia (Fandom)】 – https://camerapedia.fandom.com/wiki/Hobiflex)(参照:【日本カメラ博物館 JCII Camera Museum】 – https://www.jcii-cameramuseum.jp/)




