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ALFAFLEX/アルファフレックス

The ALFAFLEX, manufactured in 1952 by Japan’s Alfa Camera Seisakusho, features a simple and user-friendly design. While employing a red window film counter and a knob winding mechanism, it also combines a robust exterior with straightforward image rendering performance. Today, its limited availability on the market makes it a sought-after collector’s item, while with proper maintenance it remains attractive as a practical camera as well.

1952年に日本のアルファカメラ製作所が製造したALFAFLEX。構造はシンプルで扱いやすく、赤窓式のフィルムカウンタやノブ巻き上げ方式を採用しながらも、堅牢な外装と素直な描写性能を兼ね備えている。今日では市場流通が限られ、コレクターズアイテムとしても注目を集めると同時に整備を施せば実用カメラとしても活躍できる点が魅力である。

館長の購入記録
・購入日:2025/08/04
・購入場所:mercari
・購入価格:¥1,200

DATA/データ

  • Manufacturer: Alfa Camera Seisakusho (Alfa Optical Co.)
  • Model: ALFAFLEX
  • Production Period: Circa 1952–1954
  • Film Format: 120 roll film, 6×6 cm frame size
  • Lens: S.Cosmo 75mm f/3.5 or Alfa 75mm f/3.5
  • Shutter: TSK (Toyo S.K.) type, B and 1–1/200 sec
  • Dimensions: Approx.140×95×100 mm
  • Weight: Approx.915g (with film)

A rare advertisement from 1953 (Showa 28)

ALFAFLEX (アルファフレックス)の歴史と基本仕様

  • メーカー概要と歴史
  • 仕様設計の詳細
  • 実測レビューの紹介

メーカー概要と歴史

ALFAFLEXは日本のアルファ製作所(英語表記はAlfa Optical Co.)が1952年に製造した6×6判の二眼レフである。1954年初頭までの短期間に生産されたとされる。のちに同社は改良機とされるCosmoflexを展開し、ブランド移行の過程で企業名表記や刻印に揺れが見られる。

製品位置づけはRolleicordの実用的なコピーに近く、当時の国産TLRが競合した普及価格帯に置かれた。赤窓式のコマ送りやノブ巻き上げなど、同時期の国産TLRと共通した設計思想を持つ。

仕様設計の詳細

ALFAFLEXの基本仕様は以下のとおりである。6×6判の120フィルムを用い、上部のウエストレベルファインダーで確認しながら撮影する。撮影レンズはS.Cosmo 7.5cm F3.5、あるいはAlfa 7.5cm F3.5の個体が確認される。シャッターはTSK(Toyo S.K.)系でBと1~1/200秒程度を備える個体が多い。フラッシュ同調端子を備え、セルフタイマーは非搭載例が一般的である。

主要スペック早見表

項目内容
画面サイズ6×6cm(120フィルム)
巻き上げノブ式+赤窓式カウンタ
レンズS.Cosmo 7.5cm F3.5 または Alfa 7.5cm F3.5
シャッターTSK系(B・1~1/200秒相当)
ファインダーウエストレベル(フード内マットスクリーン)
ピント方式前板繰り出し式、最短約1m前後
同調シンクロ端子装備

上表は資料に基づく代表例であり、個体差が存在する点に留意したい。刻印の違い(ALFA OPTICAL CO.やALFAの表記差)、レンズ銘の差、シャッタープレートのメーカー刻印など、流通量が少ないがゆえにバリエーションが観察される。

実測レビューの紹介

外装は金属外装にレザーレットを貼った堅牢な構成である。前板繰り出しによるフォーカスは素直でギアやヘリコイドのガタが少ない個体なら等倍スクリーン上で合焦の山を掴みやすい。撮影レンズは3群構成の典型的なF3.5級で中心解像は十分、周辺は絞れば整う描写傾向にある。シャッターは機械式で経年により速度の不整が起きやすく、適切な整備により本来性能へ戻しやすい。

ファインダーは標準的なマットスクリーンで明るさは当時相応である。ピントルーペの可動やフードの起倒など基本操作は直感的でTLRの学習機としても適した設計である。

以上の点を踏まえると、現代においてはコレクションと実用の両面で扱いやすいモデルだと言える。

ALFAFLEX (アルファフレックス)の市場価値と比較情報

  • 他のTLRとの比較ポイント
  • 市場価格と相場の紹介
  • メンテナンスのヒント
  • 総括としてのALFAFLEXの魅力

他のTLRとの比較ポイント

同時代のRolleicordや国産のRicohflex、Yashica Aなどと比較するとALFAFLEXは基本機能を押さえた実直な設計に特徴がある。自動停止式の巻き上げや高速度シャッターを持たないぶん構造が単純で整備性やコスト面で有利に働く。取り回しは軽快で6×6のスクエアフォーマットゆえ構図作りが安定しやすい。

描写面ではS.CosmoやAlfa銘の75mm F3.5はコントラストが素直でポートレートやスナップで自然な階調再現を示す個体が多い。鏡胴のガタつきやヘリコイドの固着の有無が歩留まりに直結するため、購入時は作動確認を丁寧に行うべきである。総じてエントリーから中級者のフィルム体験に適した一台と位置づけられる。

市場価格と相場の紹介

コレクター市場での流通は多くないが価格は状態と付属品で大きく変動する。以下は海外価格データを整理した目安である。

状態参考相場(USD)補足
Very Good90–100外観良好・動作概ね良好
Mint120–140付属品完備の上物
最高取引例220–240出物希少・完動・美品

相場は為替や地域によって変動し、国内外のオークション結果や中古店の実売価格を複合的に見るのが妥当である。希少性の割に入手可能性は残っており、状態優先で探す姿勢が満足度を左右する。

(参照:【Alfa Optical: Alfaflex II Price Guide】 – 【https://collectiblend.com/Cameras/Alfa-Optical/Alfaflex-II.html】)

メンテナンスのヒント

長期保管個体はシャッター油切れやグリス固着が発生しやすい。無理な操作は避け、専門業者によるCLA(分解清掃・調整)を検討するのが安全である。とくにTSK系シャッターは速度環の汚れにより速度ムラが出やすく、適切な洗浄と注油で回復する例が多い。ファインダースクリーンはマット面の清掃で視認性が向上するが、アルコールや溶剤はコーティングを傷める可能性があるため禁物である。

フィルム装填は赤窓式のため遮光のために裏ブタのシールや赤窓パネルの劣化確認が欠かせない。TLRはモルトの使用箇所が少ないが赤窓周りの遮光材は交換対象となり得る。保管は湿度管理とレンズのカビ対策が要で、防湿庫や乾燥剤の併用が望ましい。

総括:ALFAFLEX (アルファフレックス)の魅力

ALFAFLEXは1950年代前半に登場した国産二眼レフの中でもシンプルな構造と実用的な性能を兼ね備えた存在だ。堅牢な外装と素直な描写力を持ちながら、比較的手頃な価格帯で当時の写真愛好家に支持された。現在では流通量が少なく希少性が高まっているが、コレクターズアイテムとしての価値に加え、適切な整備を行えば実用カメラとしても十分活躍できる。

以下に記事全体の要点をまとめる。

  • 1950年代前半製の国産TLRとして歴史的価値がある
  • 6×6判の120フィルムを使い表現の自由度が高い
  • S.CosmoやAlfaの75mm F3.5で素直な描写傾向
  • 赤窓式とノブ巻きで構造が単純で扱いやすい
  • 市場では流通が少ないが入手は不可能ではない
  • 参考相場は良品で100ドル前後が目安となる
  • シャッターは整備で回復しやすく長期運用に向く
  • ファインダー清掃で操作性が改善しやすい
  • 刻印やレンズ銘の違いで収集の楽しみが広がる
  • 実用とコレクションの両面で魅力を備える
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