The Ricohflex Model VII is a Japanese twin-lens reflex camera that appeared in the mid-1950s. Combining affordability with ease of use, it was embraced by many photography enthusiasts as an entry-level medium format camera. Even today, it continues to circulate in the used market, making it a noteworthy choice for those who want to enjoy vintage cameras or take on the challenge of film photography.
リコーフレックス Model VIIは1950年代半ばに登場した国産(理研光学工業)の二眼レフカメラである。手頃な価格と扱いやすさを兼ね備え、中判カメラの入門機として多くの写真愛好家に受け入れられた。現代においても中古市場で流通しており、レトロカメラを楽しみたい人やフィルム写真に挑戦したい人にとって注目すべき一台。
館長の購入記録
・購入日:2025/07/08
・購入場所:Yahoo!オークション
・購入価格:¥1,200

DATA/データ
- Manufacturer: Ricoh Company, Ltd.
- Model: Ricohflex Model VII
- Production Year: 1954
- Taking Lens: Ricoh Anastigmat 80mm f/3.5 (3-element triplet)
- Viewing Lens: Ricoh 80mm f/3.5 (geared, coupled focusing)
- Shutter: Leaf shutter, typical speeds 1/25, 1/50, 1/100 sec + Bulb (varies by version)
- Aperture Range: f/3.5 to f/16
- Dimensions: Approx. 12.7×7.6×7.6 cm
リコーフレックス Model VIIの基本情報
- フィルムフォーマットと仕様解説
- レンズとシャッターの特徴
- ファインダー構造と操作性
フィルムフォーマットと仕様解説
本機は二眼レフ方式の中判カメラで120ロールフィルムを使用し6×6cm判で撮影する。露出計は内蔵しない完全機械式であり、巻き上げはノブ式、裏蓋の赤窓でコマ番号を確認する方式だ。フィルム送り連動のシャッターチャージ機構や多重露光防止がないため巻き忘れと誤操作に注意が必要である。搭載レンズは撮影用とビューレンズのペアでギア連動により同時にピントが移動する。一般的な使用では絞りはf8~f11付近が解像と周辺のバランスがとれ、常用域として扱いやすい。機構が簡素で電池不要のため整備が行き届けば長期の運用に耐える堅牢性を備える。

TLRとしてはコンパクトで、約5インチ×3インチ×3インチ(12.7×7.6×7.6cm)と比較的小型なカメラ。軽量で持ち運びやすい点が好評だ。
主要仕様(要点整理)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 方式 | 二眼レフ(TLR) |
| 使用フィルム | 120ロールフィルム |
| 画面サイズ | 6×6cm |
| 露出 | 完全手動 |
| 巻き上げ | ノブ式+赤窓 |
| レンズ | 80mm f/3.5(撮影用)+80mm f/3.5(ビューレンズ) |
| シャッター | リーフシャッター(後述参照) |
レンズとシャッターの特徴
撮影レンズはRicoh Anastigmat 80mm f/3.5で3群3枚のトリプレットとされる。前群繰り出しのフロントセルフォーカスを採用し、レンズ前面の距離指標と被写界深度目盛を活用して撮影距離と絞りを管理する。ビューレンズは同焦点距離の80mm f/3.5でギアで撮影レンズと連動するためファインダー像と撮影面のピント一致が取りやすい。
シャッターはモデルによって複数のバリエーションがある。標準的なVIIでは1/25・1/50・1/100秒とBを備える個体が広く見られる。一方で派生型のVII MはセイコーシャMXで1~1/300秒+B、VII Sは自己タイマー搭載などの差異が伝えられている。中古購入時には銘板やシャッター環の刻印で仕様を確認しておきたい。
シャッター仕様の目安(型式別)
| 型式 | 速度範囲 | 備考 |
|---|---|---|
| VII(一般的) | 1/25 ・ 1/50 ・ 1/100 ・ B | Riken系リーフシャッター |
| VII M | 1 ~ 1/300 ・ B | Seikosha MXを採用とされる |
| VII S | 1/25 ~ 1/100 ・ B+自己タイマー | 個体によって仕様差あり |
ファインダー構造と操作性
ウエストレベルファインダーを採用し、上蓋を開くとフード内にスリガラスが現れる。拡大ルーペを立ち上げることで精密なピント合わせが可能である。視差は二眼レフの宿命で近距離ではフレーミング上方への補正が必要になる。距離環はクリックレスで滑らかに回り、被写界深度目盛を併用すればゾーンフォーカスも行いやすい。シャッターレリーズはレンズボード側に位置し、ケーブルレリーズを用いれば低速域のブレ抑制に有効である。ファインダー像の明るさは当時標準的なレベルで屋内や夕方では三脚使用が現実的である。操作は単純で学習コストが低く、初めての中判TLRにも適している。
リコーフレックス Model VIIの価値と活用
- 中古市場価格と取引相場
- メンテナンスと取扱説明書情報
- 撮影で活かせる利点と注意点
中古市場価格と取引相場
価格は年代や状態、付属品、整備履歴で大きく変わる。一般的な相場感としては動作品で外観良好な個体が海外市場でおおむね数十ドルから百数十ドル程度で推移し、完全整備済みや付属品完備はその上に載る。国内では流通量が少ないタイミングがあり、需要と供給の偏りで上下しやすい。実勢は為替の影響も受けるため複数マーケットを横断して比較するのが得策である。購入時はシャッター各速度の粘り、絞り羽根の油膜、ファインダースクリーンの汚れ、レンズの曇りやバルサム切れ、ピント連動のガタつき、赤窓の欠損や遮光性を確認したい。付属の革ケースは劣化が進んだ個体が多く収納よりも展示用として考えるのが安全である。
条件別の目安(編集部基準)
| 条件 | 価格の目安 | コメント |
|---|---|---|
| 並品動作品 | 低~中価格帯 | 実用品。要点検 |
| 外観美品+動作良好 | 中価格帯 | すぐ実戦投入可 |
| 完全整備済み | 中~高価格帯 | 安心だが希少 |
| 難有り・要整備 | 低価格帯 | 修理前提 |
メンテナンスと取扱説明書情報
長年未整備の個体ではシャッター油切れや粘り、ヘリコイドのグリス硬化、ファインダー内のホコリが典型的な症状である。専門店でのCLA(分解清掃・調整・注油)を受けると快適に復活する可能性が高い。遮光材は蛇腹ではなく箱型構造のため少ないが裏蓋のフェルト部劣化や赤窓からの迷光には注意がいる。清掃はブロアーと無水エタノールを最小限に用い、レンズは専用紙で軽く拭き上げるのが基本である。分解はリスクが高いため、ねじ山やピント連動部の破損を避ける意味でも専門家に委ねる選択が安全だ。
操作説明や部位名称、推奨手入れは公開されている取扱説明書で確認できる。装填手順、赤窓の読み方、セルフタイマーやフラッシュ同調(該当型のみ)の扱いなど、機種固有の注意点がまとまっているため入手後は一読しておくべきである。



リコーフレックスVIIの取扱説明書(PDF)はButkusなどのサイトにアーカイブとして公開されており歴史的資料としても有用だbutkus.org。
撮影で活かせる利点と注意点
80mmという標準画角はポートレートやスナップ、静物に万能である。三枚玉トリプレットは中心の解像が高く、絞れば周辺も安定する描写傾向がある。Sunny16を基準に露出を決め、低速域では三脚やケーブルレリーズを併用すると歩留まりが上がる。ピントは前玉繰り出しの特性上、近距離では球面収差の影響が出やすいことがあるため、人物のアップは一段二段絞ると品位が増す。二眼レフのパララックスは近距離ほど大きくなるためフレーミング時にわずかに上へ補正する意識を持つとよい。フィルムはISO100~400のネガが扱いやすく、ISO400なら曇天でも1/100秒とf8前後を確保しやすい。フィルターはねじ込み式の規格が個体差で異なる例があるため、実測のうえで購入すると失敗が少ない。総じてシンプルな操作と軽量な机上サイズゆえに携行性が高く、初めての中判入門にも適した実用機といえる。
総括:軽量で初心者向け!リコーフレックス Model VII



リコーフレックスModel VIIはシンプルな構造と手頃な価格で多くの写真愛好家に支持されたモデルだ。今日でも中古市場で比較的入手しやすく、整備次第では実用機として十分活躍できる。クラシックカメラを楽しみたい人にとって魅力的な選択肢となる一台である。
以下に記事全体の要点をまとめる。
- 120フィルム使用の6×6判で電池不要の機械式
- 80mmF3.5のトリプレットで中心解像が高い
- 巻き上げはノブと赤窓方式で操作は簡潔
- VII MやVII Sなど派生型の仕様差に留意
- シャッターは低速寄りで手ぶれ対策が要点
- ファインダーはウエストレベルでルーペ装備
- 中古相場は状態と整備履歴で幅広く変動
- 整備ではシャッター粘りと迷光対策が要所
- 被写界深度目盛でゾーンフォーカスが容易
- リコーフレックス Model VIIは中判入門に好適
(参照:【Company History | About Ricoh | Global】 – https://www.ricoh.com/about/history)(参照:【Ricohflex VII instruction manual】 – https://butkus.org/chinon/ricoh/ricohflex_vii/ricohflex_vii.htm)(参照:【Ricohflex (geared lens) – Camera-wiki.org】 – https://camera-wiki.org/wiki/Ricohflex_%28geared_lens%29)




