The Yashicaflex C is a representative example of a Japanese twin-lens reflex camera introduced in the 1950s. Its robust yet user-friendly design and affordable price have earned it strong support from many photography enthusiasts. Moreover, its simple mechanism makes maintenance and upkeep easy, making it a highly recommended model for a wide range of users, from beginners in classic cameras to those who wish to fully enjoy medium-format photography.
ヤシカフレックスCは1950年代に登場した国産二眼レフカメラの代表的存在である。堅牢で扱いやすい設計と手頃な価格により多くの写真愛好家に支持されてきた。さらに、シンプルなメカニズムは整備や管理がしやすく、クラシックカメラ初心者から中判写真を本格的に楽しみたいユーザーまで幅広く推奨できるモデルといえる。
館長の購入記録
・購入日:2025/07/27
・購入場所:Yahoo!オークション
・購入価格:¥2,800

DATA/データ
- Manufacturer: Yashica (formerly Yashima Seiki)
- Model: Yashicaflex C
- Release Year: 1955
- Taking Lens: Yashikor 80mm f/3.5
- Viewing Lens: Yashikor 80mm f/3.5
- Shutter: Copal, B and 1–1/300 sec
- Aperture Range: f/3.5 to f/22
- Minimum Focus Distance: approx. 1 meter
- Weight: about 1,010 g
ヤシカフレックスCの基本情報と特徴
- 撮影で役立つ使い方のポイント
- モデルごとの見分け方の基準
- 長く使うためのメンテナンス方法
撮影で役立つ使い方のポイント
ヤシカフレックスCは120フィルムを用いる6×6判の二眼レフである。シャッターはコパル、速度はB・1〜1/300秒、テイクレンズはYashikor 80mm F3.5という構成が一般的でベイヨネットはBay 1に対応する。腰の高さでファインダーを覗くウエストレベル方式のため、構図が左右反転する点を踏まえた動作が必要である。
装填はセミオートマット機構を使い裏紙のスタートマークを指標に合わせて巻き上げると1コマ分で停止する。露出操作はレンズ周りのリングでシャッター速度と絞り値をそれぞれ設定する。携行時はファインダーフードを閉じ、撮影時は内蔵ルーペを起こしてピント精度を高めると歩留まりが上がる。
風景やスナップではF5.6〜F8、近距離ではF8〜F11に設定すると解像とボケのバランスが取りやすい。最短撮影距離はおよそ1mであるため、寄りたい場合はクローズアップレンズの装着が有効である。三脚座は底面に備わるため、低速シャッターでは三脚か安定した台の併用が望ましい。
主要スペック早見表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 使用フィルム | 120ロールフィルム 6×6判 |
| レンズ | Yashikor 80mm F3.5(テイク) |
| シャッター | Copal B・1〜1/300秒 |
| ファインダー | ウエストレベル式、ルーペ内蔵 |
| 最短撮影距離 | 約1m |
| バヨネット | Bay 1 |
| 発売年 | 1955年 |
モデルごとの見分け方の基準
銘板にYashicaflexのみと記される個体が多く判別には各部の意匠を総合して判断する。C型の典型はフロントの銘板がYashicaflex表記、シャッター銘がCopal、速度がB・1〜1/300秒であること、絞り指標が赤系で強調されること、そしてベイヨネットI(Bay 1)対応である点である。また、のちのYashica-C(1958年発売)とは銘板の表記が異なり、C型はYashicaflexのままである。
外観ではファインダーフード天面の楕円ロゴ、側面の巻き上げノブとカウンター配置、フロントパネルの装飾枠などが識別材料になる。背面のフィルム室は上下開閉式で内部ローラーやフィルム圧板の仕上げ状態も時期により差異がある。これらを複合して確認すれば近縁モデルとの取り違えを避けられる。
長く使うためのメンテナンス方法
整備は機械式シャッターとヘリコイドの滑らかさ確保が柱である。長期未整備の個体では低速が粘る傾向があるため、専門業者で清掃・注油・調整(CLA)を行うのが堅実である。ファインダースクリーンの曇りや劣化はピント精度を損なうため清掃や交換で視認性を回復できる。貼り革の硬化や剥離が見られる場合は張り替えにより保持力と見栄えが改善する。
日常管理では撮影後にシャッターを切った状態で保管し、湿度を避ける。乾燥剤を併用しつつ定期的に各速度で作動させて油の固着を防ぐ。レンズは前玉の清掃跡を残さぬようブロワーと無水エタノールを少量用い、コーティングへの負担を抑える。ベイヨネットやフィルター枠はホコリや砂の噛み込みを除去してからアクセサリーを着脱することが望ましい。
(参照:【第4回 フィルムカメラを始めよう:ヤシカフレックス編 – カメラのキタムラ ShaSha】 – 【https://www.kitamura.jp/shasha/article/yashicaflex-20240519/】)
ヤシカフレックスCの市場評価と選び方
- 中古市場における相場・価格の目安
- 購入前に参考にしたいレビュー・評判
- 総合的に見たヤシカフレックスCの魅力
中古市場における相場・価格の目安
相場は外観状態と動作の確からしさで大きく変動する。未整備の並品では数千円から、整備済み・付属品付きの良品では1万円台後半から2万円前後に収まることが多い。ミント級や箱付き、純正アクセサリー同梱ではさらに上振れする。修理費を含めた総コストを意識し、シャッター全速の精度、ファインダーの見え、ヘリコイドの感触、巻き止めの確実性を現物で確認するのが得策である。
アクセサリーはBay 1規格のフィルター、フード、クローズアップレンズなどが対象になる。中古市場での入手性は良好で他社製互換品も多い。フィルムは120が現行入手可能であり、現像受け付けも各社が継続している。現像料金や納期は地域差があるため、撮影計画に合わせてサービス内容を比較しておきたい。
(参照:【Yashicaflex Directions for Use Model A & C(取扱説明書)】 – 【https://yashicatlr.com/PDFs/Yashica%20A%20%26%20C%20Directions.pdf】)
購入前に参考にしたいレビュー・評判
ユーザー評価ではコンパクトなボディに対する扱いやすさ、Yashikor 80mmの素直な描写、そして120フィルムの大きなネガによる余裕のある解像感が挙げられる。一方で最短撮影距離の制約と低速シャッターの粘りが出やすい個体差が指摘されることがある。これらは使用環境と整備状況に依存するため、購入前の試写や整備履歴の確認が判断の助けになる。
作例に目を向けるとF5.6〜F8付近でのコントラストと階調のバランスが好評で、ポートレートからスナップまで幅広く使えるとの評価が多い。逆光ではフードの併用でフレアを抑制しやすく、日中屋外では低感度フィルムでも余裕を持った設定が取りやすい。現像やスキャンの品質が画質に直結するためラボの選定も仕上がりを左右する。
総括:総合的に見たヤシカフレックスCの魅力

ヤシカフレックスCは1950年代の国産二眼レフを代表する存在であり、シンプルな構造と扱いやすさで多くの写真愛好家に親しまれてきた。120フィルムの持つ豊かな描写力と堅牢で長寿命なメカニズムは今なお実用に耐え、整備や管理次第で末永く活躍できるカメラである。市場では比較的手頃な価格で入手可能でありクラシックカメラ入門から中判写真表現を楽しみたい愛好家まで幅広く推奨できるモデルである。
以下に記事全体の要点をまとめる。
- 120フィルムのスクエアフォーマットで描写に余裕
- 三枚玉Yashikorの素直な発色とコントラスト
- メカが簡潔で整備や保守の見通しが立てやすい
- Bay 1アクセサリーが豊富で拡張性が高い
- 価格がこなれており入手性が高い
- シャッターB・1〜1/300秒で実用的な速度域
- セミオートマットの巻き止めで運用が軽快
- ファインダールーペによりピント合わせが容易
- 状態差が大きいため現物確認が選定の鍵
- 初めての中判TLRにも適した学習コストの低さ




