Among the Rollei twin-lens reflex cameras, one model stands out as truly unique—the Tele Rolleiflex. Introduced in 1959, this telephoto TLR was equipped with a 135mm Carl Zeiss Sonnar lens and established itself as a camera specialized for portrait photography. While the standard Rolleiflex was cherished as a versatile all-rounder, the Tele Rolleiflex earned legendary status among photographers and collectors today for its distinctive rendering that highlights the subject and for its rarity.
ローライ二眼レフの中でもひときわ異彩を放つ存在が「テレ・ローライフレックス」である。1959年に登場したこの望遠型二眼レフは135mmのカール・ツァイス・ゾナーレンズを搭載し、ポートレート撮影に特化した独自の立ち位置を確立した。標準のローライフレックスが万能機として親しまれたのに対し、テレ・ローライは被写体を際立たせる描写力と希少性から今日では写真家やコレクターの間で伝説的なカメラとして語り継がれている。
館長の購入記録
・購入日:2025/08/09
・購入場所:mercari
・購入価格:¥60,000

DATA/データ
- Name: Tele Rolleiflex
- Country of Manufacture: West Germany
- Production Period: 1959–1974
- Taking Lens: Carl Zeiss Sonnar 135mm F4
- Viewing Lens: Heidosmat 135mm F4
- Shutter: Synchro-Compur
- Shutter Speeds: 1s – 1/500s + Bulb
- Weight: 1535g
Accessory/アクセサリー

望遠型|テレ・ローライフレックスの特徴と魅力
- 歴史と誕生の背景
- レンズ性能と描写
- シャッターと操作性
- メリットとデメリット
歴史と誕生の背景
望遠型のテレ・ローライフレックスは1959年に登場した中判二眼レフカメラである。標準的なローライフレックスが75mmや80mmレンズを搭載していたのに対し、このモデルは135mmのカール・ツァイス・ゾナーを搭載しポートレート撮影に特化していた。二眼レフとしては珍しい望遠専用機であり、コレクターや写真家の間で高く評価されている。
レンズ性能と描写
搭載されているCarl Zeiss Sonnar 135mm F4は開放からシャープで柔らかなボケを生み出す性能を持つ。中判フィルムの6×6cmフォーマットと組み合わさることで立体感のあるポートレート表現が可能になる。舞台撮影や人物写真において、その描写力は今でも高く評価されている。
シャッターと操作性
シャッターはシンクロコンパー式で1秒から1/500秒まで対応する。フィルム巻き上げはレバー式でスムーズだが標準モデルに比べてピント合わせはシビアである。望遠レンズを用いるため、わずかなブレでも像が流れてしまう点には注意が必要だ。
メリットとデメリット
メリットはポートレート専用機として独特の表現力を備えている点である。背景のボケと立体感は他のローライでは得られない。一方、デメリットは使いどころが限定されることだ。風景やスナップにはやや不向きであり、また望遠によるピント合わせの難しさも課題となる。

重量は1535gと非常に重い。首や肩に掛けて気軽に出かけるといった用途には向かない。
テレ・ローライフレックス誕生の歴史的背景
- 二眼レフの黄金期
- テレ・ローライ誕生の背景
- Tele Rolleiflex の特徴と革新性
- 生産の経過
- 他モデルとの関係
- 歴史的意義
二眼レフの黄金期
1929年に初代ローライフレックスが登場して以降、二眼レフは報道やファッションの現場で高く評価され1950年代にはプロフェッショナルカメラの代名詞となった。その流れの中で、より多様な撮影需要に応えるために望遠型モデルが企画された。
テレ・ローライ誕生の背景
1950年代後半、カメラ市場には新しいニーズが芽生えていた。ファッションやポートレート撮影の需要が増え、より望遠的な描写を可能にする機材への期待が高まった。また、中判フォーマットが持つ高精細さを人物撮影に活用したいという要求も強かった。こうした要望に応える形で1959年、Tele Rolleiflex が誕生した。標準の75mmや80mmではなく135mm Sonnarレンズを搭載したことで「望遠二眼レフ」という極めてユニークな立ち位置を獲得したのである。



露出計の「有り・無し」モデルが存在するが、露出計はオプションであった。
Tele Rolleiflex の特徴と革新性
テレ・ローライの最大の特徴は二眼レフでありながら望遠レンズ固定式であった点にある。搭載されたCarl Zeiss Sonnar 135mm F4はポートレート撮影に最適化され、当時の35mm一眼レフ用ポートレートレンズを凌駕する描写力を誇った。さらに中判フィルムとの組み合わせにより、豊かな階調表現と立体感を実現した。これにより、ポートレートや舞台撮影に携わるプロから「独自の表現ができる特別なカメラ」として愛用されたのである。
生産の経過
テレ・ローライは1959年に初代モデルが発売された。しかし1960年代から70年代にかけて一眼レフ(SLR)が急速に普及し、交換レンズを備えたカメラが主流になったことで二眼レフ市場は縮小した。1970年代には外観を変更した「ホワイトフェイス」モデルが登場したが1974年頃には生産を終了した。その結果、Tele Rolleiflexは大量生産されることなく希少性の高い存在となった。
他モデルとの関係
Tele Rolleiflex と対をなす存在としてWide Rolleiflex が存在する。Wide Rolleiflexは55mmのディスタゴンを搭載し、広角撮影に対応した。一方、Tele Rolleiflexは135mmのゾナーを搭載し望遠専用機として位置づけられた。これら2機種は「標準ローライフレックス」のバリエーション展開として設計された特化型二眼レフであった。
- Wide Rolleiflex(ワイド・ローライ): 55mm Distagon レンズ搭載(広角専用)
- Tele Rolleiflex(テレ・ローライ): 135mm Sonnar レンズ搭載(望遠専用)
歴史的意義
Tele Rolleiflexは二眼レフの可能性を追求した最後期の実験的モデルといえる。一眼レフの台頭により、ズームや交換レンズが一般化する中で「固定式望遠二眼レフ」というコンセプトは時代に逆行していた。しかし、それゆえに市場では希少な存在となり、今日ではコレクターズアイテムとして高く評価されている。特にポートレート写真史においては独自の位置を占め、中判ポートレート機として一部の写真家に熱狂的に支持され続けている。
総括:望遠型テレ・ローライフレックスの価値



テレ・ローライフレックスは135mmのカール・ツァイス・ゾナーレンズを搭載し被写体を際立たせる描写力を持ちながら、一眼レフ台頭の影響で生産数は限られた。その結果、今日ではコレクターズアイテムとして高い価値を持ち写真史においても特異な存在となっている。汎用性こそ低いが独自の世界観を表現できる唯一無二のカメラとして、今なお多くの写真愛好家に注目され続けている。





