One of the legendary cameras in photographic history is the twin-lens reflex “Rolleicord I,” introduced in 1933. Its distinctive Art Deco-inspired design, known abroad as the “Art Deco Rolleicord” and in Japan as the “Kinpika Code” (the “golden Rolleicord”), has captivated countless photography enthusiasts and collectors.
写真史に残る名機のひとつに数えられるのが1933年に登場した二眼レフカメラ「ローライコードⅠ」である。アールデコ調の装飾をまとった独特の外観は海外では「Art Deco Rolleicord」、日本では「金ぴかコード」と呼ばれ多くの写真愛好家やコレクターを魅了してきた。
館長の購入記録
・購入日:2025/08/05
・購入場所:Yahoo!オークション
・購入価格:¥17,200

DATA/データ
- Camera Name: Rolleicord I
- Manufacturer: Franke & Heidecke (Germany)
- Production Years: 1933–1936
- Place of Manufacture: Braunschweig, Germany
- Camera Type: Twin-Lens Reflex (TLR)
- Film Format: 120 roll film, 6×6 cm format
- Taking Lens: Zeiss Triotar 75mm f/4.5
- Viewing Lens: Heidoscop 75mm f/4.5
- Shutter: Compur shutter, 1s – 1/300s + B
RolleicodeⅠ/ローライコード1の概要と特徴
- 普及機として登場した背景
- アールデコ調デザインの魅力
- 技術仕様と描写傾向
- メリットとデメリット
普及機として登場した背景
ローライコードⅠは1933年にドイツのフランケ&ハイデッケ社が製造を開始した二眼レフカメラである。当時、ハイエンド機のローライフレックスは高価であり多くの写真愛好家には手が届きにくかった。そこで同社は、より手頃な価格で入手できる普及機としてローライコードシリーズを開発した。ローライコードⅠはその初代モデルであり、シリーズの礎を築いた存在といえる。

装飾的で豪華なアールデコ・デザインはこの初代(最初期)モデルだけで後の機種ではより実用的でシンプルな外観へ変化した。生産台数は比較的少なく現存数も限られているため、コレクターズアイテムとして高い人気を誇る。
アールデコ調デザインの魅力
外観の大きな特徴は装飾的なアールデコ調のデザインである。レンズ周囲や正面パネルには幾何学的な模様が施され金属的な輝きを放つため、日本では「金ぴかコード」とも呼ばれている。実用性だけでなくコレクション価値の高さもこのカメラの大きな魅力である。



ニッケルメッキされた格子模様のパネルを持ち、装飾性が非常に高いデザイン。これが通称「アールデコ」「金ぴかコード」と呼ばれる由来だ。
技術仕様と描写傾向
撮影レンズには75mm f/4.5のトリオターが搭載され、柔らかい階調とクラシカルなボケ味を生む。シャッターはコンパーを採用し、1秒から1/300秒まで対応可能である。赤窓式によるフィルム送りやウエストレベルファインダーでの撮影方式は現代のカメラに比べ操作が手間だが、その分じっくりと構図を決められる楽しみがある。
メリットとデメリット
最大の魅力はアンティークカメラならではの存在感と味わい深い描写である。一方で、赤窓からの光漏れやシャッター精度の経年劣化には注意が必要だ。実用する場合は整備済みの個体を選ぶことが推奨される。
RolleicodeⅠ/ローライコード1の使い方と撮影方法
- フィルム装填の手順
- ピント合わせとファインダー操作
- シャッターと絞りの設定
- 撮影時の注意点
フィルム装填の手順


ローライコードⅠは120フィルムを使用し、6×6cmの正方形フォーマットで撮影する。裏蓋を開け、下部に新しいフィルムを装填し、リーダーを上部のスプールに巻き取る。裏蓋を閉じた後、赤窓に「1」が表示されるまで巻き上げれば準備完了である。
フィルム装填まとめ
- 裏蓋を開ける
- 空スプールを上部に、新しいフィルムを下部にセット
- 紙リーダーをフィルム経路に沿って上部スプールへ差し込み少し巻く
- フィルムが真っ直ぐ通っているのを確認して裏蓋を閉じる
- 赤窓で「1」が表示されるまで巻き上げ撮影準備完了
ピント合わせとファインダー操作




上部のウエストレベルファインダーを開くとスクリーンに像が映し出される。左側のノブを回してピントを調整し、必要に応じてルーペを使用すればより精密に焦点を合わせられる。像は左右逆に映るため、最初は戸惑うかもしれないが慣れると独特のリズムで撮影できる。
ピント合わせ手順まとめ
- 上部のウエストレベルファインダーを開く
- 左側のノブを回してスクリーン像が鮮明になるまで調整
- 必要に応じて内蔵ルーペで精密にピント合わせ
シャッターと絞りの設定
シャッター速度と絞りはレンズ周囲のダイヤルで調整する。撮影前にはシャッターをチャージし、構図を決めてからレリーズレバーを押す。1枚撮影したら巻き上げノブを回し、赤窓で「2」を確認して次のコマに進む。この手順を繰り返すことで最大12枚撮影可能である。
撮影手順まとめ
- シャッタースピードと絞りを設定
- シャッターをチャージ
- 構図を決めてピントを合わせる
- レリーズレバーで撮影
- 赤窓を確認しながら巻き上げて次のコマへ
撮影の注意点
低速シャッターでは手ブレが発生しやすいため三脚を使用すると安心である。また、赤窓からの光漏れを防ぐためにテープで覆うなどの工夫も有効だ。操作はシンプルだが、ゆったりとしたプロセスを楽しめるのがローライコードⅠの醍醐味である。
総括:唯一無二!金ぴか仕様のローライコード1



ローライコードⅠは歴史的価値と独自のデザインを兼ね備えた二眼レフカメラである。操作は現代のデジタル機より手間がかかるがクラシックな描写と撮影体験は唯一無二だ。コレクションとしても実用カメラとしても魅力的な選択肢だ。




