In the early 1970s, as the golden age of twin-lens reflex cameras was coming to an end, this Rollei twin-lens reflex camera catalog was produced. It features only renowned models such as the Rolleicord Vb, Rolleiflex T, 3.5F, 2.8F, and Tele-Rolleiflex—a lineup that captured the admiration of professional and advanced amateur photographers of the time.
1970年代前半、二眼レフカメラの黄金期が終わりを迎えようとしていた中で制作されたのが、このローライの二眼レフ・カメラカタログである。掲載されているのはローライコードVbやローライフレックスT、3.5F、2.8F、テレ・ローライフレックスといった名機ばかりで、当時のプロ・ハイアマチュアの憧れを集めたラインナップだ。
館長の購入記録
・購入日:2025/07/05
・購入場所:Yahoo!オークション
・購入価格:¥980

DATA/データ
- Publication Period:Around 1972–1974 (estimated)
- Models Featured:Rolleicord Vb, Rolleiflex T, Rolleiflex 3.5F, Rolleiflex 2.8F, Tele-Rolleiflex
- Importer:Balcom Trading Company Inc.
- Authorized Dealer:Nippon Profoto Co., Ltd. (Tokyo headquarters, Nagoya, Osaka, Sapporo branches)
Close-up of the back cover

バルコム貿易|1970年代の貴重なカタログ『ローライの二眼レフ』
- 1970年代前半に発行された背景
- 掲載モデルとアクセサリー構成
- 日本市場における販売体制
- 資料としての価値と注意点
1970年代前半に発行された背景
このカタログはローライの二眼レフ全盛期の終盤にあたる1972〜1974年頃に作られたと考えられる。当時は中判二眼レフの人気が根強く、一眼レフが台頭する中でもプロ・ハイアマチュア層からの支持は厚かった。掲載機種はローライコードVb、ローライフレックスT、3.5F、2.8F、そしてテレ・ローライフレックスと二眼レフの代表格が揃っている。一眼レフ機やSL66が登場していた時代にもかかわらず、二眼専用カタログとして制作された点が特徴的だ。
掲載モデルとアクセサリー構成
カタログにはカメラ本体だけでなく豊富なアクセサリー類も掲載されている。中でも注目すべきは水中撮影用ハウジングの「ローライマリン4」だ。また、最終ページには「ローライP11ユニバーサル・プロジェクター」が掲載されており、撮影から投影までを一貫して提案する当時の販売戦略が垣間見える。
日本市場における販売体制
輸入元は『バルコム トレイディング カンパニー』で特約店として日本プロフォートが全国展開していた。東京本社のほか「名古屋・大阪・札幌」にも営業拠点を持ち、全国的にRollei製品のサポートと販売を行っていたようだ。カタログには「Rollei Service」のロゴとアフターサービス案内も記載され、長期使用を前提としたフォロー体制が強調されている。これは高額機材である二眼レフを安心して購入させるための重要な要素だ。
資料としての価値と注意点
このカタログは二眼レフ文化の集大成的な位置づけを持つためコレクション価値が高い。ただし、価格表が付属していないため当時の販売価格や市場での位置づけを正確に知るには別資料が必要になる。また、掲載されているアクセサリーの一部は現存数が少なく、実用よりも展示・資料用途としての利用が現実的だ。
総括:ローライの二眼レフ時代を映す貴重な資料

1970年代前半に制作されたこのローライの二眼レフ用カタログは二眼レフ文化の最終章を象徴する存在である。掲載モデルやアクセサリー構成からは当時の技術水準とユーザー層のニーズが読み取れる。さらに、日本国内での販売網やサービス体制の記載はRolleiブランドがどのように信頼を築いていたかを示している。歴史的価値と資料的意義は極めて高く、コレクターや写真史研究者にとって欠かせない一次資料といえる。


