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Rollei Magic/ローライマジック

The Rollei Magic is a twin-lens reflex camera manufactured in 1960 by the German company Franke & Heidecke (later known as Rollei). Using medium format film, it is a groundbreaking model equipped with the world’s first automatic exposure control (EE), and it remains highly regarded among enthusiasts today.

ローライマジック(Rollei Magic)は1960年にドイツのFranke & Heidecke社(後のRollei社)によって製造された二眼レフカメラである。中判フィルムを使用し、世界初の自動露出機構(EE)を搭載した画期的なモデルとして、今なお愛好家の間で高く評価されている。

館長の購入記録
・購入日:2011/??/??
・購入場所:eBay
・購入価格:¥5,000~¥6,000

DATA/データ

  • Maker:ROLLEI/ローライ
  • Country:Germany/ドイツ
  • Release:1960年-1962年
  • Film:120mm
  • Lens:Schneider‑Kreuznach Xenar 75 mm F3.5
  • Shutter:Prontomat S(1/30~1/300秒、B)
  • Size:H140×W120×D80mm
  • Weight:800g
  • Serialnumber:2500000-2524999

Accessory/アクセサリー

ローライマジックは魔法のような二眼レフカメラ

  • 革新的な自動露出機構
  • モデルバリエーションと操作性の違い
  • レンズ性能と描写特性
  • 利便性と注意点
  • 現代における価値

革新的な自動露出機構

ローライマジック最大の特徴は当時としては極めて先進的であった完全自動露出機能の搭載である。セレン光電池を用いた露出計により、撮影者はシャッター速度や絞り値を意識することなくピント合わせと構図決定に専念できた。

電池不要のセレン方式は機械的に露出を制御し、1/30秒から1/300秒までのシャッター速度とF3.5からF22までの絞り値を自動で調整した。こうした技術は機械式カメラの頂点に君臨したローライならではの高度な工学力の結晶である。

モデルバリエーションと操作性の違い

ローライマジックには初代モデル「Magic I」と、後継機にあたる「Magic II」が存在する。

Magic Iは完全自動露出専用モデルであり、露出制御はカメラ側がすべて担う仕様となっている。撮影者が行うのはピント合わせとフィルム感度の設定のみであり、極めてシンプルな操作性が特徴である。これは当時の一般ユーザー層に対し、二眼レフをより手軽なカメラとして広める意図のもと開発されたものと考えられる。

一方、Magic IIは1962年に登場し、自動露出に加えてマニュアル露出機能も備えた。EEモードの切り替えにより任意のシャッター速度と絞りを設定できる仕様となっており、より高度な撮影技法にも対応可能となった。Magic IIは自動機構を尊重しながらも撮影者の表現意図を尊重する柔軟性を持ち合わせている。

レンズ性能と描写特性

両モデルともに撮影レンズにはSchneider Kreuznach製のXenar 75mm F3.5を採用。このレンズはテッサータイプの構成を持ち、中心解像度が高く周辺にかけて自然なボケが広がる描写が特徴である。

階調豊かで立体感のある写りはポートレートや風景撮影において優れた結果をもたらす。柔らかく落ち着いたトーンは現代のデジタルカメラにはない趣を提供してくれる。

利便性と注意点

ローライマジックは二眼レフでありながらレンジファインダー並みの操作の簡便さを実現したユニークな存在だ。特にMagic Iは初心者でも簡単に中判フィルムを扱える点で高く評価されている。

撮影のハードルを下げつつ、二眼レフならではの大きなファインダー像と豊かな中判描写を提供する点で他に代え難い魅力を持つ。

一方でセレン式露出計は経年劣化により動作不良を起こす個体も多く、購入時には露出計の動作確認が重要である。またシャッターやフィルム送りのメカニズムも複雑な構造を持つため、整備が行き届いた個体を選ぶことが望ましい。

現代における価値

ローライマジックは製造数が少なく市場においても希少価値が高い。特に完動品は減少傾向にあり、近年ではコレクターズアイテムとしての評価も高まっている。価格は状態や付属品の有無によって異なるが、概ね1万円台から3万円台で取引されている。Magic IIの方が自由度の高さゆえに人気があり実用機としての需要も依然として高い。

総括:魔法の様な自動露出機構を備えたローライマジック

ローライマジックは二眼レフの常識を打ち破る革新的な機種であった。その自動露出機構はフィルム撮影のハードルを大きく下げ、同時に高品位な中判描写を実現した。Magic IのシンプルさとMagic IIの柔軟性は、それぞれ異なる撮影スタイルに応え、今なお多くの写真愛好家を魅了し続けている。操作性と描写性能を高次元で両立したこのカメラは、まさしく“魔法”の名にふさわしい存在である。

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