The welcome letter from Rollei was a greeting sent to new camera buyers by Franke & Heidecke in the 1950s. Although it is a simple letter, it encapsulates the brand’s commitment to quality assurance and sincerity toward its customers, making it a valuable document for understanding the company’s philosophy and historical context of the time.
ローライからのウェルカムレターは1950年代にFranke & Heidecke社が新しいカメラ購入者へ贈った挨拶状である。シンプルな一通の手紙ながら、ブランドが掲げる品質保証と顧客への誠意が凝縮されており、当時の企業姿勢や時代背景を知る貴重な資料だ。
館長の購入記録
・購入日:2025/08/31
・購入場所:Yahoo!オークション
・購入価格:¥-

DATA/データ
- Manufacturer: Franke & Heidecke (Germany)
- Product: Rollei Welcome Letter
- Period: 1954–1957 (Rolleicord V era)
- Type: Greeting and warranty letter for new camera buyers
- Content: Quality assurance, usage guidance, invitation to share photos
- Signatures: Paul Franke and Reinhold Heidecke (printed)
- Historical Value: Reflects postwar German craftsmanship and brand philosophy
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ローライからのウェルカムレターの内容・概要
- 製造年代と歴史的背景の解説
- ブランドの信頼を示す文章内容
- コレクター市場における価値
製造年代と歴史的背景の解説
ローライコードVの取扱説明書とともに綴じ込まれていたウェルカムレターは、戦後復興期におけるFranke & Heideckeの顧客コミュニケーションを典型的に示す資料である。ローライコードVは1950年代半ばに製造され、同モデルの製造期は1954年から1957年にかけてとされる。のちにVa(1957年〜)やVb(1962年〜)へとモデルチェンジが進むため、当該レターの配布時期も1950年代半ばに収まるとみてよい。Franke & Heidecke(のちのRollei)はドイツ・ブラウンシュバイクに拠点を置き、二眼レフの代名詞であるRolleiflexとその普及版に位置づけられるRolleicordで国際的評価を確立した。

購入者への挨拶状は「品質・信頼・使いこなし」を一体で訴求する戦後ドイツの工業デザインと広報姿勢を映し出している。
モデル変遷と年代の目安
| モデル | 製造年の目安 | 位置づけ・備考 |
|---|---|---|
| Rolleicord V | 1954–1957 | 1950年代半ばの基幹モデル |
| Rolleicord Va | 1957–1961 | 操作系やスクリーンの改良が進行 |
| Rolleicord Vb | 1962–1977 | 最終世代。長期にわたり生産継続 |
上記はレターの年代推定を補助するための大づかみな目安である。個体ごとの差異や輸出時期のズレは起こりうるため、厳密な年次同定にはボディ番号や同梱書類の版記を併せて確認するのが妥当である。
ブランドの信頼を示す文章内容
当該レターは「Dear Rollei Friend」で始まり、購入を祝しつつ素材選定から製造・組立・検査に至る工程管理の丁寧さを強調している。ここで核となるのは、製品名そのものを「品質保証の象徴」と位置付ける語り口である。さらに、初使用前に取扱説明書を読むこと、疑問点は販売店やメーカーへ相談することを促し、ユーザーが最適な結果に到達できる導線を明示している。加えて、優れた作品の共有やコンテスト入賞作の報告を呼びかけ、広告用写真として買い取る可能性に言及するなど、コミュニティ形成と作例収集を兼ねた当時らしいマーケティング手法が見て取れる。末尾にはFrankeとHeideckeの署名が印刷され、創業者の名を冠することで文面の権威づけを行う構造である。



要するにこの手紙は「品質の約束」「正しい操作の推奨」「ユーザーとの継続的関係」の三点を簡潔に束ねたブランディング文書である。
コレクター市場における価値
ウェルカムレターは本体や取説と比べて散逸しやすく、現存点数が限られるためコレクションの完成度を押し上げる補助資料として評価される。単体でも資料価値はあるが、同一個体由来の取扱説明書・元箱・販売店保証書などと併存する場合、来歴の一貫性が高まり評価は安定する。状態(折れ・破れ・退色・シミ)、版(言語・印刷所・用紙)、書き込みの有無などが価格形成に影響するため、安易な一律相場観ではなく「資料性」と「保存状態」を軸に判断すべきである。市場動向は為替やトレンドで変動しうるため、評価を固める際は直近の落札事例や専門店の見立てを複数照合するのが安全だ。
評価要素とチェック観点
| 要素 | 影響の方向性 | 主な確認ポイント |
|---|---|---|
| 保存状態 | 良好ほど評価上昇 | 折れ・破れ・日焼け・シミの有無 |
| 来歴一貫性 | 一貫性ありで上昇 | 取説・保証書・箱との整合 |
| 版・言語 | 希少版で上昇余地 | 版記・印刷所・紙質差 |
| 真贋性 | 低ければ致命的 | 版ズレ・経年の質感・インキ浸透 |
保存方法とウェルカムレターの意義
- 劣化を防ぐための保管ポイント
- デジタル化による保存の利便性
- 総括:ローライ ウェルカムレターの魅力と意義
劣化を防ぐための保管ポイント
紙資料は光・湿度・酸性劣化に弱い。長期保存では中性・無酸紙のスリーブやフォルダーを用い、PVCなど可塑剤を含む資材は避けるのが基本である。湿度は40〜50%を目安にし、急激な変動を抑える。直射日光や強い蛍光灯は退色を招くため暗所保存が望ましい。閲覧時は清潔な手指か綿手袋を用い、折り癖を増やさぬよう平置きで扱う。展示する場合はUVカットアクリルと中性台紙を併用し、掲出期間を限定する運用が安全である。
環境管理の要点
- 温度は安定した低温寄りの環境、湿度は40〜50%を維持
- 収納は酸性成分を含まないスリーブやフォルダーを使用
- 接着剤や紙テープの安易な使用を避け、補修は専門家に委ねる
- 長辺より少し大きい台紙に載せ、圧迫や曲げを回避する
保管に適した資材例
中性紙フォルダー、ポリエチレン・ポリプロピレン製スリーブ、アーカイバルボックスなど、素材証明のある資材を選ぶとよい。保管容器内には吸湿剤を併用し、交換サイクルを記録しておくと管理精度が高まる。
デジタル化による保存の利便性
原本の露出機会を減らしつつ内容を共有するには高解像度でのデジタル化が有効である。原本はカラーで退色が進むためモノクロ文書でも「カラー・600〜1200dpi」でのスキャンを推奨する。マスターは非圧縮のTIFFで保存し、閲覧用にJPEGやPDFを併用すると扱いやすい。色再現を安定させるため、スキャナのキャリブレーションと一定のホワイトバランスを確保する。OCRをかけると全文検索が可能となり調査効率が上がる。ファイル名は「日付_資料種別_版_識別子」のルールで一貫性を持たせ、バックアップは3-2-1(3つのコピー、2種類の媒体、1つは異なる場所)を基本とする。これらの運用によって原本保護と活用の両立が図れる。
総括:ローライ ウェルカムレターの魅力と意義



ローライコードV取扱説明書は当時のデザイン思想や国際市場を意識した特許表示、そしてドイツ製造の信頼性を伝える貴重な資料である。表紙の図版や発行元のクレジットは製品の正統性とブランドの一貫性を示す要素であり、奥付に残された印刷コードや記号は制作年代や流通の背景を探る手掛かりとなる。
以下に記事全体の要点をまとめる。
- 1950年代半ばの製造背景を映す一次資料である
- 品質主義と顧客志向を端的に示す文面構成である
- 取説や箱と併在すると来歴の一貫性が高まる
- 状態と版の差が評価と実勢価格を左右する
- 保存は中性資材と温湿度管理の徹底が要点である
- 展示はUV対策と期間限定運用がリスク低減となる
- デジタル化はTIFF保存と運用ファイル併用が望ましい
- ファイル命名と3-2-1バックアップで管理性が上がる
- 年代特定はモデル変遷と書類の版記を併読すべきである
- 総じて歴史価値と実用価値を併せもつ資料である
(参照:【Rolleicord V – camera-wiki.org】 – 【https://camera-wiki.org/wiki/Rolleicord_V】)
(参照:【About – Rollei】 – 【https://www.rolleianalog.com/ueber-uns/?lang=en】)
(参照:【Rolleiflex | Swiss Camera Museum】 – 【https://www.cameramuseum.ch/en/discover/permanent-exhibition/the-century-of-the-film/rolleiflex/】)


