The Rollei Magic was a groundbreaking model of its time, equipped with an automatic exposure system. To clearly explain its operation and appeal, Rollei distributed an official booklet, which is the focus of this article. This booklet systematically compiles practical information, covering everything from film loading and winding procedures to viewfinder usage, automatic exposure operation, and even the effective use of filters and accessories.
Rollei Magic(ローライマジック)は当時としては画期的な自動露出機能を搭載したモデル。その使い方や魅力をわかりやすく解説するために配布されたのが、本記事で取り上げるローライ公式冊子だ。この冊子にはフィルムの装填から巻き上げ手順、ファインダーの使い方、自動露出の操作方法、さらにはフィルターやアクセサリーの活用法まで、実際の撮影に役立つ情報が体系的にまとめられている。
館長の購入記録
・購入日:2025/08/31
・購入場所:Yahoo!オークション
・購入価格:¥447

DATA/データ
- Manufacturer: Rollei
- Product Name: Photographieren mit ROLLEI magic
- Publication Type: Official instruction booklet
- Content: Film loading, winding, viewfinder usage, automatic exposure, flash operation, filters, accessories, shooting tips, maintenance
- Era of Release: Early 1960s
- Language: German
- Purpose: To guide users in operating and maintaining the Rollei Magic camera
introduce a part of the booklet

Rollei Magic(ローライマジック)の基本解説
- フィルムの装填方法と巻き上げ手順
- ファインダーとピント合わせの使い方
- 自動露出と操作手順のポイント
フィルムの装填方法と巻き上げ手順
Rollei Magicは120ロールフィルムを使用する中判二眼レフだ。背面ロックを解除して裏蓋を開き、下側の室にフィルムを上側の室に空スプールを収める。フィルム先端を空スプールのスリットへ差し込み、紙送りをたるみなく巻き取りパッケージに印刷された△マークをボディ側の赤い基準点に合わせる。裏蓋を閉じたら巻き上げクランクを一杯まで回し、規定の戻し操作を行うとフレームカウンターが「1」を指し撮影待機となる。二重露光や空送りを防ぐためシャッターを切るまでクランクは次工程へ進まず、撮影後に再度クランクを回して次コマへ送る仕組みである。
12枚撮影後は表示窓に終了サインが現れる。巻き取り側スプールを数回回して保護紙を巻き切り、裏蓋を開けて取り出す。紙の端を折り返してテープで固定し、遮光できる袋に戻して保管するのが安全である。マスクセットを事前に組み込めば4×5.5cm相当で16枚撮影へ切替えられ、ビューファインダー側にも対応マスクを装着してフレーミング精度を保つ。
ファインダーとピント合わせの使い方
ウェストレベル式のフードを開くとスクリーン上に左右反転した像が現れる。素早い構図決定にはフード前面のフレームファインダーが便利で動体撮影時の視認性が高い。精密合焦には内蔵ルーペを跳ね上げてスクリーン中央の微細な像を確認しながらピントリングを回す。水平出しはスクリーンの補助線を目安に行うと整った画面になる。

眼鏡使用者向けにルーペは交換可能で視度の最適化が図れる。
撮影後はクランクを規定角まで確実に回し、戻し動作を行ってから待機させる。巻き上げの節度感と停止位置が次動作の目安になるため力任せに回さず、機械のクリック感を指先で捉える操作が安定作動の鍵となる。ケースを併用する場合はクランクやシャッターボタンの干渉がない位置で固定し、ストラップの安全ロックを確実に掛けるとよい。
自動露出と操作手順のポイント
Rollei Magicの要は露出オートマチックAである。まずASA(またはDIN)感度をボディの感度ダイヤルで設定する。感度設定は装填したフィルムに合わせて固定し、同一感度のフィルムを使う限り変更しない。Aモードに切り替えるとカメラ前面の露出指針が動作し、規定の範囲に入ったときがシャッター可能の合図である。ピント合わせとフレーミングを整え、指針が表示位置に現れたらシャッターを切る。指針が見えない場合は光量不足か過剰の可能性があるため、撮影条件を見直す。
露出モードは大きく三領域で整理できる。中央の「A」は日常の手持ち撮影を広くカバーする。左側の「緑」領域は長時間露光に対応し、三脚とレリーズを併用してブレを抑える。右側の「赤」領域はフラッシュ撮影に用い、後述の手順で絞りを決定する。以下の表は各領域の用途をまとめたものである。
| 表示領域 | 主な用途 | 操作の要点 |
|---|---|---|
| 緑(長時間) | 夜景や暗所の静物 | 三脚とレリーズを使用し、ブレを排除 |
| A(自動) | 屋外から室内の一般撮影 | 指針を確認しつつシャッターを切る |
| 赤(フラッシュ) | 暗所での人物や動体 | 距離から絞り値を算出して設定 |
Rollei Magic(ローライマジック)の活用と注意点
- フィルターやアクセサリーの実用性
- 撮影に役立つヒントとASA感度設定
- メンテナンスと長く使うための手入れ方法
フィルターやアクセサリーの実用性
自動露出Aではバヨネット装着のフィルター枠を回してフィルターファクターを小窓に転送できる。黄色フィルターは黒白撮影でコントラストを高め、雲表現を引き立てる。オレンジはさらに効果が強く、風景の抜けに寄与する。偏光フィルターは反射を抑え、カラー撮影で色の飽和感を向上させる。これらはフィルターファクターに応じて小窓を0.5刻みで合わせる。ソフト描写用のRolleisoftや近接撮影用のRolleinarは露出補正不要として扱われ、窓表示は0に設定する。
照明アクセサリーではフラッシュガンや電子閃光装置に対応する。フラッシュ撮影は同調速度1/30秒を基準とし、被写体距離と発光量の表から絞り値を求めて設定する流れである。三脚運用を素早くするRolleifix、広範囲のパノラマ合成に対応するパノラマヘッド、アイレベルで正立像を得られるペンタプリズムなど用途別の拡張も豊富だ。フォーマット変更のマスクセット16を使えばフィルム1本で枚数を稼ぎ、スライド投影に適した画面比を得られる。
撮影に役立つヒントとASA感度設定
構図は被写体の核にピントを合わせ、不要要素を画面外へ追い出すのが基本である。水平線と垂直線はスクリーンのガイドに合わせると整う。動体は指針の振れが大きいときほど露出の余裕があるサインでフレームファインダーを用いた追尾が有効だ。カラー写真は順光や斜光で色の冴えが増し、曇天では柔らかな色階調が得られる。逆光で顔が沈む場合は補助光としてフラッシュを弱く当てると階調が持ち上がる。
感度選びは露出安定に直結する。自動露出の使い勝手が良いのは40~100ASA付近の一般的な感度で、屋外スナップに向く。薄明や屋内で動きのある被写体には160ASA以上の高感度が被写体ブレの抑制に寄与する。反対に三脚を使った夜景や滝の表現などでは低感度フィルムでも十分対応でき、粒状性の面で有利になる。以下は目安の整理である。
| ASA範囲 | 想定シーン | 備考 |
|---|---|---|
| 12–32 | 三脚での夜景や長秒表現 | 低感度で緻密さを優先 |
| 40–100 | 日中の一般撮影 | 自動露出で扱いやすい帯域 |
| 160–400 | 薄暗い室内や曇天の動体 | シャッタースピード確保に有効 |
| 500–1600 | 特殊用途や極端な低照度 | 粒状性とコントラストの変化に配慮 |
また、白黒とカラーで同一感度を選ぶとカメラ側の設定変更が不要になり運用が簡潔になる。フラッシュの補助光活用では被写体までの距離を一定に保つこと、数カットの試写で適正をつかむことが仕上がりの近道である。
メンテナンスと長く使うための手入れ方法
レンズ表面はコーティングが施されているが清掃は最小限の力で行う。まずブロアや柔らかな刷毛でほこりを落とし、微細な汚れは柔らかな布で軽く拭い取る。フォーカシングスクリーンの艶消し面は指で触れない。ファインダーミラーは薄い保護層があるが、直接こすらず埃を払う程度に留めるのが安全だ。レンズの曇りは温かい室内で自然乾燥させ、無理に拭き取らないほうが痕跡を避けやすい。
環境面では湿気、砂、強い直射日光、落下衝撃が大敵である。保管や携行にはプレスト形のケースを用い、移動時はボディへの局所的な力を避けるためクッション性の高い場所に置く。ストラップ金具はロックを確実に掛け、持ち上げる前に緩みがないか点検する。機械式シャッターは規則的に作動させるほど安定するため、長期保管前後には各速度を空打ちして可動部の粘りを解消しておくとよい。
総括:Photographieren mit ROLLEI magicの価値



この冊子はRollei Magicの操作と魅力をわかりやすく伝えるためにまとめられた実用的なガイドである。単なる取扱説明を超えた内容であり、当時のユーザーにとっても、現代の愛好家にとっても貴重な資料であると言えるだろう。
以下に記事全体の要点をまとめる。
- 自動露出Aにより手持ち撮影の歩留まりが高い
- 露出領域の三分割で状況に応じた選択が容易
- 120フィルム採用で豊かな階調と解像を確保
- マスクセット16で枚数と画面比の自由度を拡張
- ルーペとフレーム式で精密合焦と素早い追尾が両立
- フィルター連動窓で補正量を直感的に反映できる
- 三脚やプリズムなどアクセサリー拡張が充実
- 40~100ASA帯で安定し初めてでも扱いやすい
- 適切な清掃と保管で機械精度を長期にわたり保持
- Rollei Magicは実用と楽しさを両立するクラシック機


