The Firstflex was manufactured by Tokiwa Seiki and was positioned in the domestic camera market of the time as a model that allowed users to enjoy the medium format at an affordable level. Equipped with an 80mm f/3.5-class Anastigmat lens, its specifications offered a simple yet reliable design capable of producing stable image quality. With its classical appearance combining metal and leatherette, the camera has now gained significant value as a collector’s item.
Firstflexの製造を担ったのは常磐精機で当時の国産カメラ市場において中判フォーマットを手頃に楽しめるモデルとして位置づけられていた。80mm f/3.5クラスのアナスチグマットレンズを搭載した仕様はシンプルながら安定した描写を可能にする設計である。外観はクラシカルな金属とレザーレットの組み合わせで、現在ではコレクターズアイテムとしての価値も高まっている。
館長の購入記録
・購入日:2025/07/21
・購入場所:mercari
・購入価格:¥3,000

DATA/データ
- Manufacturer: Tokiwa Seiki
- Lens: 80mm f/3.5 Anastigmat (variations include “First Anastigmat” and “Special First Anastigmat”)
- Shutter Speeds: Bulb (B), approx. 1/10 – 1/200 sec (depending on model)
- Aperture Range: f/3.5 to smaller stops, typically with 9-blade diaphragm
- Focusing: Side knob, minimum distance around 1 meter
- Dimensions: Approx. 131×99×75mm (varies slightly by version)
- Weight: Around750 g
Accessory/アクセサリー

A rare advertisement from 1953 (Showa 28)
Firstflex (ファーストフレックス)の概要と基本情報
- 歴史から見る登場の背景
- 常磐精機が担った役割
- 詳細な仕様と特徴解説
歴史から見る登場の背景
Firstflexは1950年代前半に登場した日本製の二眼レフで、6×6cm判を120フィルムで撮影する中判カメラである。製造は常磐精機(発売元は皆川商会)が担い、登場期は日本のカメラ産業が輸出を伸ばしつつ多様なTLRを生み出した時期と重なる。ファインダー用レンズと撮影用レンズを上下に配した典型的なTLRの設計を採り、ローライ系の操作体系を意識した構成が特徴である。製造年次は文献上1952年から1955年頃とされ、同社の代表機種として知られる。国際市場ではシンプルで頑丈な構造と手頃な価格帯が評価され、現在はコレクション対象として流通が続く。以上の経緯から、Firstflexは戦後日本の中判TLR史を語る上で外せない存在だと考えられる。
常磐精機が担った役割
常磐精機(Tokiwa Seiki)は戦後の独立系メーカーの一つで、二眼レフのFirstflexを主力として展開した。同社はのちに35mmの一眼レフ系モデルFirstflex 35も発売し、社名を冠したブランドの一貫性を打ち出した点が特徴である。大手に比べ資料は多くないが、当時の国産メーカーが得意とした板金とダイカストの組み合わせを活用し、実用的な価格で中判フォーマットを提供した功績は小さくない。TLR市場が群雄割拠の様相を呈するなかで同社は無理な高機能化よりも標準的な仕様の安定供給を重視し、輸出も視野に入れた堅実な製品設計を採用したと考えられる。
詳細な仕様と特徴解説
Firstflexは6×6cm判を基本に、80mm前後のアナスチグマット系レンズを搭載した個体が多い。絞りはf/3.5始まりのものが一般的で、シャッターはBと1/10~1/200秒前後の範囲を備えるタイプが確認される。巻き上げはノブ式、ピントは側面のフォーカスノブで駆動し、上部のウェストレベルファインダーでピント合わせを行う。120フィルムは現在も入手可能で現像網も残っているため実用復活もしやすい。なお、製造時期やグレードの差により刻印やシャッターユニット、外装意匠に違いが見られる。
代表的仕様(個体差あり)
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 画面サイズ | 6×6cm(120フィルム) |
| レンズ | 80mm f/3.5系(First Anastigmat/Special First Anastigmatなど) |
| フォーカス | 側面ノブ駆動、実測最短1m前後の個体が多い |
| シャッター | B、約1/10~1/200秒のレンジの例が多い |
| ファインダー | ウェストレベル式、ピント用ルーペ内蔵 |
| 外装 | 金属外装+レザレッド、ロゴプレートにFIRSTFLEX表記 |
Firstflex (ファーストフレックス)の特徴と価値
- バリエーションによる違い
- 市場価値と相場の動向
- 総括としてのFirstflexの魅力
バリエーションによる違い
First AnastigmatとSpecial First Anastigmatの刻印違いが知られ、前者・後者でコーティングや外観の仕上げに差がみられる個体がある。シャッターユニットは年次で変更され、速度刻印のレンジや操作リングの意匠が異なる例も確認される。トッププレートのロゴ字体、各部のメッキ色調、ファインダーカバーのモールドなど小変更も多く、輸出先やロットによって微差が生じている。加えて、同ブランド名を共有する35mmのFirstflex 35は構造が全く異なる一眼レフであり、TLRのFirstflexとは別系統である点に留意したい。

コレクションや購入時はレンズ銘板の表記、シャッターの種類、アクセサリーの適合可否(フィルター径やフード形状)を個別に確認するのが実務的である。
市場価値と相場の動向
流通量は国内外とも多くはないが継続的に中古市場に出ている。価格はレンズの状態と動作可否で大きく変動し、特にヘリコイドの滑らかさ、シャッター速度の精度、絞り羽根の粘り、ファインダースクリーンの透明度が評価に直結する。外装は小傷やメッキの曇りがあっても実用性への影響は限定的だが、前玉のカビやバルサム切れは描写に及ぶため減価要因となる。相場感は為替と120フィルムの流通状況にも左右され、ケース付き・整備済み・実写確認済みの三点が揃うと一段高い価格帯になりやすい。投機的な高騰よりもコンディション重視の選別が基本であり、購入前には近時の落札事例を複数参照し、出品者が提示するシャッター全速確認や無限遠の一致などの実測情報を吟味するのが得策である。
総括:Firstflex (ファーストフレックス)の魅力



Firstflexは1952年に常磐精機が生み出した国産二眼レフであり、6×6判の中判フォーマットを手軽に扱える存在として市場に登場した。外観はクラシカルな金属とレザーレットの組み合わせで、当時のデザインを色濃く反映している点も魅力である。現在では希少性とコレクション価値が高まりつつあり、動作品であれば実用カメラとしても再評価されている。
以下に記事全体の要点をまとめる。
- 戦後日本のTLRとして歴史的文脈が明確で入門に適す
- 6×6判の正方形構図を手頃な装備で楽しめる
- アナスチグマット系80mmが素直な描写を示す傾向
- シンプル機構で整備負担が比較的読みやすい
- 刻印や外装意匠の差異で収集の楽しみが広がる
- 120フィルムの継続供給により実用復活が現実的
- ローライ型操作に準じ初心者でも学習しやすい
- 価格は状態連動のため良個体確保が価値の鍵
- 交換部品は限られるため予防整備の計画が要点
- Firstflexという名称が同社の系譜を象徴する存在
(参照:【Firstflex – Camera-wiki.org】 – https://camera-wiki.org/wiki/Firstflex)
(参照:【特別展「いまも変わらぬ魅力 二眼レフカメラ展」日本カメラ博物館】 – https://www.jcii-cameramuseum.jp/museum/2021/12/14/30965/)
(参照:【Kodak Moments Announces New 120 Format Gold 200 Film – Press Release】 – https://www.kodakprofessional.com/sites/default/files/wysiwyg/pro/resources/Gold%20120%20Press%20Release.pdf)






