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Elegaflex/エレガフレックス

The Elegaflex was a domestically produced model by Nitto Shashin Yohin, characterized by its design tailored for the Japanese market while influenced by overseas products such as Rollei, and it attracted attention for offering high practicality despite being in the affordable price range.

Elegaflexは日東写真用品が手掛けた国産モデル。Rolleiなどの海外製品に影響を受けつつも日本市場向けに設計された点が特徴で、普及価格帯ながら高い実用性を持つことで注目された。

館長の購入記録
・購入日:2025/07/27
・購入場所:Yahoo!オークション
・購入価格:¥2,810

DATA/データ

  • Manufacturer: Nitto Shashin Yohin (Nitto)
  • Model Name: Elegaflex
  • Film Format: 120 roll film, 6×6 cm frames
  • Lens: Eleger Anastigmat 80mm f/3.5 (varies by model)
  • Shutter: Lustre-Rapid, speeds from B to 1/500 sec
  • Viewfinder: Waist-level finder with magnifying loupe
  • Release Period: Early 1950s, around 1953
  • Notable Features: Affordable price, practical usability, multiple model variations (I B, I S, II)

Accessory/アクセサリー

Box/ボックス

箱にはElegaflexではなく「Eleger Reflex」を記されている。

A rare advertisement from 1953 (Showa 28)

Elegaflex (エレガフレックス)の基本情報と特徴

  • 概要整理
  • 技術仕様・共通特徴の詳細
  • バリエーション・モデルの違い

概要整理

Elegaflexは日本市場で1950年代前半に流通した6×6判の二眼レフである。販売主体は日東写真用品として知られ、120フィルムを用いる中判カメラの一系統に位置づく。名称は市場資料でEleger Reflexと併記される例もあり、同時期の国産TLR群の一角として記録されている。レンズやシャッターの表記は個体差があり、設計の基本骨格はロールフィルムの赤窓確認とウエストレベルファインダーという当時の標準的構成に沿う。扱いやすいサイズと簡潔な操作系が特徴で、家庭向けからアマチュアまでの需要を担ったと考えられる。

技術仕様・共通特徴の詳細

Elegaflexの多くの個体で、撮影レンズに80mm・開放F3.5クラスのアナスチグマットタイプを採用する事例が広く報告されている。シャッターはレンズシャッター式で、Lustre-Rapid系の刻印を備えるものがある。速度域はBから高速側までを段階式に備え、当時として標準的なスナップから中速域の撮影に対応する。ファインダーは焦点合わせ用の拡大ルーペを搭載する。ピントは側面の大径ノブでヘリコイドを駆動し、絞りと速度はレンズ周りの指標で設定する。フィルム室は6×6判の画面送りに合わせた圧板とローラーを持ち、背面の赤窓でコマ番号を確認する構造の個体が見られる。機械式であるため、作動油の固着やシャッター羽根の汚れ、ミラー曇りなど経年劣化への配慮が必要である。

代表的な仕様

区分内容の目安
画面サイズ6×6cm(120フィルム)
レンズ構成80mm F3.5級アナスチグマットの事例
シャッターレンズシャッター方式(Lustre-Rapid例あり)
ファインダーウエストレベル式・拡大ルーペ付
操作系側面ピントノブ、レンズ周りで速度・絞り設定

※上表は複数資料や観察例から整理した一般的傾向であり、個体により差異がある。

バリエーション・モデルの違い

Elegaflexは型番が複数存在するとされ、公開資料ではI B、I S、IIなどの名称が並ぶ。年代の目安はI Bが1951年頃、I Sが1953年頃、IIが1956年頃とされるが切り替わりの厳密な境界や細部仕様は一次資料が限られ、完全には統一されていない。名称にかかわらず基本フォーマットは6×6判TLRで共通し、名称差は外装や巻き上げ機構、シャッターの銘や細部の仕上げに表れる可能性が高い。型番の同定ではボディの刻印、ネームプレートの意匠、レンズ銘、速度・絞りの刻印体系を総合して判断するのが妥当である。

モデルごとの年代目安と要点

モデル名年代の目安仕様の傾向(報告例)備考
I B1951年頃6×6判、80mm級、レンズシャッター市場初期の型番
I S1953年頃上記と同系統、外装差の事例資料での露出が比較的多い
II1956年頃6×6判、半自動化などの可能性具体仕様は資料が少ない

Elegaflex (エレガフレックス)の歴史と評価

  • 歴史的背景から見る位置づけ
  • モデル判定のチェックポイント
  • 価値・市場での評価を解説

歴史的背景から見る位置づけ

1950年代の日本では二眼レフが隆盛を極め、大小のメーカーが参入した時代であった。国産TLRは輸入品より手頃な価格帯で供給され、家庭写真からアマチュアの創作まで広く浸透した。特別展の解説でも戦後のTLRは国内のカメラブームを牽引したと紹介されており、6×6判の正方形フォーマットと上から覗く操作体験が文化的アイコンとして定着した。Elegaflexはまさにこの潮流の中で登場した一機種であり、国産TLRの多様性を示す一例である。販売主体である日東写真用品名義の資料が散発的であるため詳細は限定的だが、年表上の位置づけから普及価格帯の中堅モデルとして市場に供給されたとみられる。

モデル判定のチェックポイント

型番が不明な個体を前にした際は外観要素の積み上げが鍵となる。まずネームプレートの字体と縁取りの意匠を観察する。初期と後期でプレートの処理や枠の曲線が異なる個体がある。次にレンズの銘と刻印を確認する。ElegerやEleger Anastigmatの表記、開放値F3.5、焦点距離80mmの刻印有無は重要な手掛かりになる。シャッター外周の文字も見逃せない。Lustre-Rapid等の銘や速度配列の並びは世代差を反映することがある。巻き上げノブとフィルム確認窓の構成、背面の赤窓の有無、側面のストラップラグ形状も比較材料になる。以上を総合し、既知の年代目安と照合すればI BかI Sか、あるいはそれ以外かの見当がつく。刻印やプレートに型番表記が無い個体も存在するため、複数の観点を併用する姿勢が有効である。

価値・市場での評価を解説

二眼レフは状態の影響を強く受ける市場であり、Elegaflexも例外ではない。グローバルな価格指標ではI S型の平均相場が良好品で60〜70米ドル、きれいな個体で90〜100米ドル、極めて良好な状態で160〜180米ドルの目安が示されている。もっとも、これは世界的なオークション等の記録に基づく概算であり、国内外の需給や付属品、作動保証の有無で上下する。評価の際はレンズの曇り・カビ、シャッター全速の正確さ、ピントスクリーンの透明度、革張りや塗装の摩耗、ミラーやファインダー内の汚れ、光線漏れの有無を丁寧に点検すべきである。動作品としての整備済み個体は価格が上振れしやすく、未整備の現状品は部品取り相当として低めに推移する傾向がある。

総括:Elegaflex (エレガフレックス)の魅力と意義

Elegaflexは1950年代の国産二眼レフ市場において日東写真用品が送り出した代表的なモデルだ。Rolleiに影響を受けつつ日本市場に適応した設計を持ち、普及価格帯ながら堅実な仕様と実用性によって写真愛好家から注目を集めた存在である。

以下に記事全体の要点をまとめる。

  • 国産TLR隆盛期に登場し6×6判で普及層を担った存在
  • 名称はElegaflexやEleger Reflexの表記が資料に見られる
  • 日東写真用品名義で販売され国内流通で一定の役割を持った
  • 多くの個体で80mmF3.5級レンズとレンズシャッターを採用
  • ファインダーは上面覗きのウエストレベル式で操作は素直
  • モデルはI B I S IIなどが知られ年代は1951〜56年頃の記載
  • 型番判定は銘板意匠レンズ銘シャッター刻印の総合確認が要点
  • 市場相場は状態依存で整備済みと現状品で乖離が生じやすい
  • メンテはシャッター油膜レンズ曇り光線漏れの点検が効果的
  • Elegaflexは国産二眼レフの多様性を示す資料的価値を持つ

(参照:【特別展「いまも変わらぬ魅力 二眼レフカメラ展」】 – 【https://www.jcii-cameramuseum.jp/museum/2021/12/14/30965/】)
(参照:【Nitto: Elegaflex I S Price Guide】 – 【https://collectiblend.com/Cameras/Nitto/Elegaflex-I-S.html】)
(参照:【Nitto Price Guide 一覧ページ】 – 【https://collectiblend.com/Cameras/Nitto/】)

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